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脚が売り切れるのは脱水症状かも? [日常]

自転車乗りのあいだでは良く聞く話だが、いわゆる「足が売り切れる」という状態がある。自転車は比較的体への負担が小さいため、長時間一定の負荷をかけ続けることが可能であり、知らないうちに限界に達してしまう事もある。気持ち的にはまだ漕げる、漕ごうとしているのだが、もう足が動かない。こんな状態をまあ、売り切れるというのだと思われる。私も何度もそんな経験をしている。超初心者のころは、60㎞程度の距離でもハンガーノックになったことがある。これは、単に足が売り切れるのではなく、そもそも立っているのもつらいような状況で、糖分を摂取してしばらく横になって、ようやく再び漕ぎ出せるレベルだった。その後、慣れるにしたがって、このようなハードな状況にはならなくなったが、それでも100㎞程度走れば、最後は体の感覚が鈍くなり、視界もやや狭まるような、運動機能の低下を感じるのが通常だった。もちろん、漕ぐちからも著しく低下してしまう。これは、体力が続かないためだと思い込んでいた。こういった、いわゆる体力が無くなった状態を、足が売り切れたと言うのだろうと勝手に思っていた。しかし、最近給水を真面目にやるようになったら、ずいぶん状況が変わった。
 私が子供のころの学校の部活動といえば、真夏の炎天下でも2時間の練習中は水を飲んではいけないという、古き悪しき指導をされた時代である。その頃の名残りなのか、運動中は給水を積極的にはしないというのが、体の奥に刷り込まれているようで、自転車に乗っていても、1時間に1回程度しか給水しない事が多かった。しかし、この給水頻度では、だいたい脱水症状になる。ただ、経験上、ひどい脱水症状になった状態がどのような状態なのかも、だいたい経験・自覚しており、そういった深刻な状態にならない程度に給水していたというのが、これまでの状況だった。しかし、このような状況は腎臓に良くないという事を知り、年老いた体をいたわるために、真面目に給水しようと、最近のライドでは教科書通りにきっちり20分おきに給水する事を心掛けるようになった。するとどうだろう、脚が売り切れなくなったのだ。100㎞程度であれば、最後まで漕ぎきれるようになったのだ。もちろん、疲れないわけでは無い。疲れるので、最後はがんばって漕ぐ気力は無くなるのだが、そこで何か気持ちを奮い立たせれば、肉体的には力強く漕ぐことが可能である。
 給水はやはり重要だったんだなあと思っていたのだが、ふと気が付いた。実は、脚が売り切れるという症状は、脱水症状の一つなのではないだろうか。グリコーゲンの枯渇や、乳酸の蓄積など、筋肉が機能しなくなる原因はいくつかあり、そうなれば本当に動かなくなってしまうわけだが、いわゆる自転車乗りが気軽に言う「脚が売り切れる」という症状は、どのような極限状態ではなく、単に元気よく漕げなくなる状態の様に思われる。で、これは軽い脱水症状が原因なのではないかと思った次第だ。脱水症状が起こってしまうと、回復には時間がかかるので、水を飲めば元気が出るというわけではないが、脱水しないように給水を行えば、脚が売り切れにくくなるのではないかと思った次第だ。軽い脱水状態では、血液の粘度が上がり、血流が悪くなる。これがひどくなると、いわゆる脱水症状になるわけだが、軽い状態でも筋肉の動きが悪くなるらしい。その状態で、長時間筋肉を使い続ければ、血流の不足により、グリコーゲンや酸素の供給が追い付かなくなり、売り切れそうだ。脚が売り切れるのと脱水症状には関連があるのではないかと、ちょっと検索してみたが、これらの関係を指摘している情報は見つからなかった。ただ、「脚が売り切れる」の対象は、ランニングでも頻繁にあることがわかった。経験上、ランニングで20分ごとに給水をするのは自転車よりも面倒だ。自転車にはボトルケージがあり、簡単に水を運べるが、ランニングの場合は、水筒を体に固定するバッグ等が必要になり、走りながら飲むのも自転車よりも難しそうだ。近所でもランナーを良く見かけるが、水筒持参のランナーは滅多にいない。1時間以上走る人は少なくないと思うので、本来なら給水が必要なはずなのだが。
 歳をとって、無理がきかない体になってきたせいで、こういった不具合には敏感になってきたように思う。

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