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30年前とその30年前 [日常]

ドラマ、テセウスの船が始まった。必要以上にやきもきさせられるこういうドラマはあまり好きでは無いが、ドラマの舞台が30年前の日本だという事で、少し考えさせられた。30年前、私は目黒に住んでいたが、本質的に今と生活は同じだったと記憶している。食べるものも、生活雑貨も同等だ。テレビはアナログで、ビデオもテープだったが、これらの進化が生活を劇的に変化させたとは認識していない。つまり、30年前は今と大して変わらなかった。しかし、30年前からさらに30年前、つまり今から60年前を考えると、これは大きく違う。もちろん、私には60年前の記憶が無いが、幼い頃の記憶を探れば、洗濯機も冷蔵庫も無いか、あったとしても非常に機能が限定されているもので、住んでいた家も今の家とは構造がかなり異なった物だった。自動車も、数が少なかったし、走っているのもオート三輪など、今の車とは別物の世界だった。こう考えると、60年前から30年前までの30年間は、いろいろなものが大きく変貌を遂げた時代であり、その中で私は成長した。一方、30年前から現在までの30年間はいろいろ新しい物も生まれたのは確かだが、生活の根幹は大きく変化せず、はっきり言って面白く無い世の中の様に感じる。実際、この30年、私もただだらだらと生きていた様に思う。
今、30歳以下の人たちは、この変化に乏しい時代しか生きていない。ずーっと似たような生活が続くこの世界に、嫌気がさしてもおかしくないかもと、思ってしまう。手すりの無いビルの屋上で、縁の上を自転車で走ったり、逆立ちしたりする若者が動画をアップしたりしているが、この何も変わらない世の中に、閉塞感を感じて何か叫びたいのかも知れない。
どこかがミサイルのスイッチを押す事により、このぐだぐだした世の中が一気にとんでもない世界に変貌する可能性を秘めている。その後に控えているのは、誰も得しない結末なので、誰も望まないとは思うが、時として人間はとんでもない事をやらかすので、そうそう安心してもいられない。
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