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サイドカットは縫ってなおす [日常]

これまでに2度のサイドカットを経験している。どちらもおろしたてのタイヤだ。数年前のGP4000S2と、先日のGP5000だ。GP4000S2はサイドカットの穴もそれほど大きくなかったので、内側にTB-2から取り出した白いシートをボンドで貼って、何とか使えそうな感じだったが、しばらく使うと開いてきてしまった。最近、セメダインのスーパーXの接着力に惚れ込んだ私は、こいつならはがれずに何とかなるのではと、GP4000とGP5000のサイドカット修理に挑んだが、結局うまく行かなかった。何通りかの修理を試みたが、結果は以下の通り。

1.パークツールのタイヤ補修パッチTB-2は、3層構造だが、そこから一番内側の白いシートを力業で取り出す。表面に粘着成分が残るが、指ではがす。これを接着剤スーパーXでタイヤのに内側に貼る。
1の結果:一見うまく行く。6bar程度空気をいれても、何とか耐える。しかし、この状態で数回の通勤に使うと、徐々に傷口が開いて行き、白いシートが見えるようになる。はがれたか?とタイヤを外して調べると、はがれてはいないが、シートが若干延びて変形した様で、のびた分だけ傷口が開いた感じだ。TB-2の3層構造は、3層あってようやく十分な強度が出るようで、1層では不十分な様だ。

2.ゴム糊が良いという記事を見つけたので、使い古しのGP4000のサイドウォールを切り出し、それをゴム糊で貼ってみた。
2の結果:あかん

3.延びなきゃいいんだろうというわけで、カーボンフレームの修理用に買ってあったカーボンシートを切り出し、それをスーパーXで張り付けた。これだけだと、カーボン繊維がチューブに穴をあけるかも知れないので、その上にTB-2のシートを張って、完璧!カーボンシートはほぼ延びないし、柔軟性も高いのでうまく行く!
3の結果:1-2日は行けそうだったが、しばらくすると、傷口が開いて来た。そのまま使う事も不可能では無いが、傷口が開いてくると、そこだけタイヤが盛り上がる形になり、傷口も徐々に広がるように思えた。

4.意外にもパンク修理のパッチでなんとかなるかも?
4の結果:すぐに延びて、話にならない(当然の結果)

いずれの場合も、接着剤がはがれるのではなく、補修材が延びてしまうのが問題だった。何より、裏側からだけの接着では強度的に不足で、裏表両面から補修したい。しかし、表面は接地するので、突起物ができれば乗り心地に影響するし、すり減ってしまう。裏面から補修するしかない。とずーっと思っていたが、チューブラータイヤのパンク修理のブログを眺めているときに、タイヤを針と糸で縫うという、斬新なアイデアに出会った。なるほど、タイヤは縫えるのか。しかし、サイドカットを糸で縫っても、接地したら糸がすり減ってまた穴が開いてしまうと考え、手が出せずにいた。しかし、よくよく考えてみたら、タイヤのサイド面は非接地面だったことにようやく思い至った。非接地面だから、軽量化のため強度が不足しており、そのために簡単にカットしてしまうのが、サイドカットなのだ。つまり、サイドカットは針と糸で修理可能だと、ようやく気が付いた。で、さすがに木綿糸で修理はできないだろうと、調べたら、ちゃんとamazonにケブラー糸が売っていた。この黄色い色、まさにビットリアのコルサG+のサイド面の色だ。ケブラーの糸で縫えば、うまく行くかもというわけで、やってみた。
GP4000S2の傷は、サイド面だけなので、普通に縫うだけで完了。糸が緩まないように、最後のむずび目を瞬間接着剤で固め、全体にスーパーXを塗って、表面保護のため、パンク修理のゴムパッチを貼りつけた。
sidecut-gp4000.jpg
GP4000S2の補修の様子。ゴムパッチは裏面。表はスーパーXを塗っただけ

GP5000の傷は、トレッド面まで達しているので、サイドは普通に縫い、トレッド面は、隠し糸で、トレッド面に糸が出ないように縫ってみた。こちらも、スーパーXとゴムパッチで表面処理した。
結果:GP4000S2のサイドカット補修はほぼ完ぺきな感じだ。GP5000の方は、やはりトレッド面の傷口が少し広がってきているが、もうしばらく様子を見るつもり。
sidecut-gp5000.jpg
GP5000の補修の様子。ゴムパッチは裏面。表はスーパーXを塗っただけ
サイドカット直後に比べてかなり傷が広がっている。ヤバイねえ。


こういう修理タイヤで、高速ダウンヒルやロングライドをやるつもりは無いが、近距離の通勤などの用途には十分使用可能だと思う。最高グレードのタイヤで通勤とは贅沢な話で、なかなか気持ち良い。タイヤの外側に出ているケブラーも、何かの機会に接触してすり減るといけないので、ゆるみ防止もかねて、スーパーXで固めてあるが、これを黒い接着剤でやれば、目立たなくなって良い気がする。また、内側に糸の結び目があるので、パンク防止のため、ゴムパッチでカバーしたが、むずび目を外に作れば、内側の表面はスムーズになり、ゴムパッチは不要かと思う。次にサイドカットした際にはもう少し上手に修理できそうだ。


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