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仙台自転車整備パート2 [日常]

仙台での自転車整備に大チョンボを発見し、この連休を利用して再度整備に行ってきた。思えば、前回の整備は確か4月。3か月間、放置されている自転車と部屋に、長梅雨の悪天候で、いろいろと嫌な予想に駆り立てられるように行ったのだが、実際に行ってみると、まあ自転車も部屋もそれほどひどいものでは無かった。部屋の方は、窓際やお風呂などに蚊のような小さな虫の死骸が多数堆積しており、ちょっと嫌な感じがしたが、おそらく排水栓の水が乾燥してしまい、排水管から小さな虫が上がって来たのだろう。それ以外は多少かび臭いのと、錆水がしばらく出たくらいで、まあまあOKだった。自転車は、ディスクブレーキのローターに虫が巣を作っていたようだが、申し訳無いがその虫には昇天していただき、あとはびっしり堆積したほこりをふき取れば、まあまあ良い感じなった。
今回の整備は、ハブダイナモ付きの手組前輪ホイールへの交換と、ほぼテンションゼロに調整してしまった後輪の再調整がメインだ。前輪の交換はなんてことはないが、後輪のテンション調整がちょっと困った。8年ほど使い込んで、リムが削れてしまった後輪のリムを前回交換したわけだが、この8年の使用でスポークが完全にゆるゆるになっていたようで、ほとんどテンションがかかっていなかったようだ。前回、そのテンションをそのまま再現して終了したのだが、それでは緩すぎて、電動アシストが効いた際にさすがに折れそうだというわけで、急遽張り直しという事になったわけだ。前回、当然テンションメーターで計測したわけだが、前輪スポークは14Gだが、後輪は13Gで、メーターの指示が全然違うのを考慮に入れていなかった。換算表を見もしないで、ちょっと緩いけど大丈夫だろうと疲れたので終了したわけだが、全然テンションがかかっていなかったというわけだ。で、問題は、8年使ったスポークをそのまま移植したことで、すでにスポークはへたっているわけだ。テンションメーターは、スポークの曲げに対する硬さでテンションを換算するわけだが、当然太さが変われば曲げの硬さが変わるので、校正カーブが変わるわけだ。太くなった分だけ、テンション無しでも硬くなるので、細いスポークよりも高い値でないと、同じだけテンションがかかったことにならない。つまり、太いスポークのテンションの計測は精度が悪くなることになる。実際、校正カーブを描いてみると、13Gのスポークの校正カーブは14Gのスポークのよりも急峻で、テンションメータの数値のわずかな違いが大きなテンションの違いに相当する。つまり、計測しにくいわけだ。しかも、8年間の使い古しで、しかもほぼテンション無しの状態までゆるゆるになった状態でしばらく使われていたという事は、スポークがある程度塑性変形し、加工硬化も起こしている可能性がある。つまり何が言いたいかというと、新品のリムに新品のスポークで、良い感じにニップルを締めこむと、良い感じにテンションが均等にかかっていくのだが、今回の感触はかなり違う。まず、振れ取りをすると、テンションがかなりばらつく。最初、なぜばらつくのかわからなかったのだが、これはおそらく加工硬化だと思われる。6本組で組まれたホイールなので、スポークは交差し、変形しており、テンションメータで曲げ強度を測定すると、加工硬化の程度で値がばらつくものと考えられる。つまり、ある程度テンションをかけないと、値が落ち着いて来ないのかも知れない。というわけで、初期値はあるていどばらついていたが、そのまま張って行ったところ、まあまあのレベルに落ち着いてきた。やはり、初期値のばらつきは、単に計測精度の問題だと思われる。で、最後の問題が、どこまでテンションをかけるかだ。8年、電動アシストで酷使されたスポークなのでかなりへたっている。緩く張れば、またすぐに緩んでしまいそうだ。かといって硬く張れば、折れそうだ。さてどうするかと、しばらく悩んだ。ちなみに、リムはアラヤの安物だ。まあ、26インチHEの36hに気の利いたリムは存在しない。だとすれば、張りすぎは禁物である。計算上、テンションを高くするとリムの強度は落ちるためだ。負荷がかかった際に、スポークが浮いてしまうほど緩くなく、リムが変形するほど硬く無いテンションは、どれくらいかと思い悩んだが、まあ素人の私に結論が出るはずもなく、自転車+体重から、高テンション側を80kgf程度とした。かなり緩めだが、36hなので、全体としてぐずぐずとはならない。低テンション側も、50-60kgfくらいはかかっているので、スポークが浮くほどにはならないだろうと期待した。これくらいが、スポークが一番折れにくいだろうとの考察だ。乗り味等の問題ではない。で、最後にゆるみ止めを一滴垂らして終了した。
さて、この調整が吉と出るか凶と出るか。実はAlexリムからアラヤのリムに変更したところ、リムの有効径が少し大きくなったようで、3クロスのクロス位置が少しずれた様だ。塑性変形しているスポークの曲がり位置が少しずれた場合、さて、大丈夫なのかという不安が残る。スポーク全とっかえしてしまえばよかったのだが、結局スポーク長がわからず、注文できなかったという経緯がある。今回実測したら、252㎜くらいだと思うのだが、これも正確ではない。今後、スポーク折れが発生したら、スポークを全とっかえするのか、いっそ後輪を新しく組みなおすか。こういったはめにならないよう、祈るのみだ。できれば、あと4年くらいもたせたいのだが。
なお、今回も青春18きっぷでの強行軍だった。しかし、電車の車内の様子は、前回とは全然違った。前回は、全員マスクをしてピリピリした雰囲気だったが、今回は、ずいぶん緩んだ。若者の10%程度は、マスクをしていない。マスクをしなくても、黙っていればいいんでしょ、という感じなのだが、中には大きな声で話し続ける子もいる。感染したらやばそうな年齢の男性も、車内で長電話を始めたとたん、わざわざマスクを外して大きな声で、こちらを向いて話し始めた。電話の相手が心配して何か言ったようだが、電話していても大丈夫だと大声で答えていた。もちろん、彼の頭上には、「社内ではマナーモードに切り替え、通話はご遠慮ください」の掲示が出ている。この男性に限らず、もはや街中がコロナに気遣うのに疲れたので、もう平常に戻してくれという感じだ。特に、若者にはそういう印象を受ける。感染しても自分は大丈夫。高齢者のためにマスクをしてやっているんだという感じだろうか。どうも、新型コロナウイルスに関しては、報道がいい加減で、いろいろなやぶ医者の意見なども報道されるため、正しく理解されていないように思われる。これはいよいよ感染が広がりそうだと、腹をくくった帰り道だった。


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