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日曜日の夜に肋骨を折ってはいけない [日常]

いや、骨を折るのに日時を選ぶ人はいないというか、誰も好き好んで骨を折るわけじゃないんだが。3週間ほど前の日曜日の午後7時ころ、肋骨を折った。
まあ、他の骨折も同様とは思うのだが、ただ単に骨が折れるわけではない。相応の衝撃が体に与えられて、その結果、骨が折れるわけだ。つまり、ダメージは骨だけに及んでいるわけではなく、その折れ方により、様々な箇所に大きなダメージが与えられているのだ。しかし、そのほかのダメージが単に打ち身とか内出血程度だと、医者の診断は骨折となる。私も、体のダメージを自分で診断し、肺も穴が開いていない様だし、何か臓器が破裂しているわけでも無さそうなので、救急車は呼ばず、タクシーで夜間救急に行ったわけだ。救急の受付は、救急車で運ばれるとすぐに面倒を見てくれるのだが、自力で行くと、そっけない対応だ。これは以前にも体験しているので、驚かないのだが、肋骨が折れて、痛くて歩行も困難な状態の患者を普通の待合椅子で2時間以上待たせるというのも、非情な世の中だと恨んだ。私の周りは、ほとんどが子供の診察で、どちらかというと当の本人は元気で、親が心配しているという感じの患者だらけだった。で、ようやくレントゲンを撮って、肋骨が折れてますねと診断され、サイズの合わないバストバンドを巻いてもらい、痛み止め2日分を処方されて、終了。翌日、整形外科を受診しなさいと言われた。帰りもタクシーで激痛に耐えた。その晩はあまりの痛さにろくろく眠れず、翌日は近所の整形外科に急遽予約を入れ、ゆっくりと歩いて行った(これが一番まし)。11時ころには診てもらえるはずの予約だったのだが、なぜか午前中最後にされてしまい、12:30頃になってようやく診てもらえた。もちろん痛みをこらえながら待った。で、レントゲンを撮るかと思いきや、レントゲンは撮らないという。エコーで折れてそうなところを診て、「ああ、二本折れてますね。ほら、見えますか、このずれているところですよ」と、楽しげだ。肋骨の骨折は、処置はなく、痛みを堪えて待つしかないとのことで、「救急で処方されたのはアセトアミノフェンですか、効かないでしょ。もうちょっとパンチ力のある痛み止めを処方しますね」といって、ロキソニンを1週間分処方された。次回の予約は無い。つまり、医者の診察はこれで終了という事だ。
結局、救急では総合診療科の若い医者が、非鮮明なレントゲン写真で肋骨が一本折れているかも知れないと診断し、あまり効かない痛み止めとバストバンドを処方。整形外科では、エコーで骨折が2本であることを確認し、ロキソニンを処方。実は、前側の軟骨の部分も大きなダメージを受けており、折れた部分よりもずっとひどい痛みがあったのだが、医者に訴えても、「軟骨は見えないからねえ」で終了。患部を見ることもなく終了した。
医者に診てもらい、肋骨の骨折が確認できたのはまあありがたかったが、肋骨の骨折だけなのかどうかは、結局ろくろく確認できなかった。その辺の診察は、自己申告で何か異常が無いかどうかの確認であり、まあいい加減である。例えば、何か臓器に異常があれば、本人が無事では済まないだろうという事だろう。つまり、自己診断と大差ない。これが、腕や足や指の骨折だと、骨の固定やら、後日の診察やらそこそこ丁寧に診てもらえるのだが、肋骨の骨折は、治療法がないため、医者ができることは痛み止めを処方することだけという事らしい。ロキソニンはその辺の薬屋で買うのと同じ成分なので、2時間も痛みを堪えて診察を待つ必要など無かったというわけだ。まあ、結果論だが。
で、教訓。日曜日の夜に肋骨を折ってはいけない(「穏やかな夜に身を任せてはいけない」風に)。救急外来ではほとんど何もしてもらえない。折れた骨の本数さえわからない。
ネットで検索すると、肋骨の治癒には3週間かかるとの事だ。で、もう3週間経った。確かにかなりましになったが、まだまだ痛い。前側の軟骨の部分は大きく変形したままで、痛みも激しい。側方のぶつけた部分も肋骨が変形しているままだ。もちろん、折れた部分も痛い。もうしばらくかかりそうだ。骨折後、腹水がたまって2kgくらい増えた体重はもとに戻ったので、まあ回復しているのだろう。

2021.7.26 追記
ネットで調べると、肋骨の骨折の治癒は3週間なのだが、軟骨で折れた骨がくっつくのが3週間ということらしい。整形外科の医者は痛みは4週間だと言った。何を基準にするかにより期間は変わるようだ。まあ、骨がもとの状態になるのには3か月以上かかるようだ(年寄りはもとにもどるかどうかも怪しいらしいが)。
さて、良く医療ドラマで、手術中に「30分で処置しないと助かりません」とか言ってカウントダウンすることがある。主人公の神業で残り数秒でギリギリ間に合ったとかよくあるストーリーだが、おいおい時限爆弾の処理じゃあないんだから、人間の体がそんな時間に正確に反応するか?と疑っていた。で、己の「肋骨の骨折4週間」なのだが、どうやら私の体にもそこそこ正確なタイマーが入っているらしく、骨折後きっちり4週間でほぼほぼ痛みは解消した。途中、一旦痛みがほぼ無くなった感じもあったのだが、再度ぶり返したりして、結局落ち着いたら、ぴったり4週間だったというわけだ。意外に、医療ドラマのシーンも正しいのかも知れない。

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コメント 5

No.16

 まさかお怪我をされていたとは。
綺麗な骨折?なのが幸いです。でも肋骨は固定できないで
お辛いでしょう。どうぞご自愛ください。
梅雨が明け、猛暑が続きますので熱中症にお気を付けください。
by No.16 (2021-07-23 20:07) 

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因果応報
by お名前(必須) (2021-07-25 18:00) 

Hiro

どなたか存じませんが、温かいお言葉をありがとうございます。

また、もうひとかた、因果応報とのお言葉、その通りですねえ。
(整形外科よりもずっとまともな私の主治医は、肋骨骨折で済んで良かったですねと言っていました。私もそう思います。直後は死を覚悟しました。)
by Hiro (2021-07-26 03:24) 

ひよこ二号

はじめまして。自転車の記事をちょくちょく覗いて参考にさせてもらっていました。(おかげで中華カーボン購入を思いとどまり格安アルミフレームになりました)更新が少ないなと思っていたら、骨折されていたとは…。
どうかお大事になさってください。
by ひよこ二号 (2021-08-06 21:39) 

Hiro

ひよこ二号様
暖かいお言葉、ありがとうございます。骨折のせいで自転車は最近お休みしています。骨折自体はずいぶん良くなったのですが、関連の痛みがまだひどく、自転車に乗れるのはもうしばらく先になりそうです。(通勤なら問題ありませんが)
自転車は、最後に中華のRolling Stone Probing Discを買おうかと思っていたのですが、意外に高価でためらっています。コロナのせいで高値安定のような感じですね。

by Hiro (2021-08-08 18:26) 

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