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キシエリのフリーハブではまる [日常]

先々週、レーシング3のハブメンテではまったが、今週はキシエリではまった。どちらも、メンテナンスの記事がネットに沢山あるのだが、だいたい旧型のもので、新型では外すパーツが全然違ったりしていて、参考にならない。
1年以上使ったレーシング3と異なり、キシエリは買ったばかりなので、メンテナンスが必要とは想像していなかったが、ここ2回のライドで、フリーハブから異常音というか、ラチェットの爪がうまく引っかからず、「バキーン」とかでかい音を立てることがあり、こりゃあフリーのメンテをしないとやばいかもと思ったわけだ。そういえば、ラチェット音もかなり大きめだ。で、ネットで調べたが、どうも型が違うようだ。アーレンキーのみで分解できるとあるが、これもレーシング3と同様に、スパナとアーレンキーに変わっているようだ。問題は、さてどっちに回すかだが、普通に正ネジで、シャフトをねじ込むように回すと、ナットが外れる。これさえわかれば、何の問題も無いのだが、こういう情報がなかなか入手できない。ナットが外れれば、フリーボディーが抜ける。あとはクリーニングだが、別に汚れてはいなかった。ただ、細かな金属粉やネジのゆるみ止めのかけらなどが混入しており、こいつらが、時々爪の動きを妨げたかなあという感じだ。普通なら、こんなに削れないと思うのだが、マビックはフリーにはグリスではなくオイルを推奨しているということで、それも原因としてあるかなあと思った。フリーのラチェットは、軽く動かないと機能しないので、どちらかといえば、粘度の高いオイルのほうがグリスよりも好ましいが、オイルだと、周辺のパーツのごみなどが流動して混入しやすいように思う。グリスの方が、その点は好ましいと思う。また、そこそこ力のかかる部位なので、力がかかっても、金属パーツ同士が直接触れないように、油膜を維持できるオイルが望ましい。フリーのグリスは、DT SWISSのホイールや、シマノの内装8Sの整備の際にずいぶん調べたが、基本はグリスとオイルの混合物で、つまりはゆるゆるのグリス。しかも、グリスは油膜が切れても潤滑性を失わないように、固体潤滑剤であるBN粒子が含まれる、セラミックグリスが良く使われているようだ。シマノの内装変速機用のフリーグリスは、まさにこの仕様で、おそらくDT SWISSの純正品に近いものだと思われ、DT SWISSのは、これを使っている。で、キシエリだが、最初他社製のフリーオイルを入れてみたのだが、やはり爪の接触に不安感があることから、そこに少しだけシマノの内装変速機用フリーグリスを入れてみた。元がオイルなので、少しだけ濁るレベルだが、ラチェット音が大幅に低減された。入っているBN粒子の効果だろう。全体の粘度も少し上がったかも知れない。しかし、グリスに比べれば、サラサラなので、爪が上がらないなどのトラブルは無いと思う。しばらくはこれで使ってみて、様子を見る予定だ。
キシエリのフリーの調子が悪そうだったので、土曜日はLogicで70㎞ほど走ってきた。先週整備したレーシング3+GP5000+ラテックスチューブだが、当然絶好調。乗り心地もこちらの方がGP500TLよりやや良い気がした。タイヤが薄くて軽いからだろうか。クロモリのLogicでスピードが出るのが、今一つ納得できなかったのだが、どうもフレームは硬ければ良いというものではないという記事を読んで、カーボンよりもクロモリの方が良いのかもと思い出した。最後に(何度目の最後か知らないが)、オーダーメイドのクロモリフレームというのも、一生もので良いかも知れないと思っている。
キシエリと、レーシング3、走行音の違いはハブの構造によるものだと、今回整備して良く分かった。(いままで知らなかった)レーシング3は、ペラペラのアルミのシャフトに、鉄かステンレスの玉押しをはめ込んだカップアンドコーン。玉のこすれる音がアルミシャフトの空洞に共鳴して、「ゴーーーー」という音を放つ。一方、シールドベアリングのキシエリは、ほとんど無音。パーツはほぼアルミで、フリーのオイルシールがややごついプラスチック製のため、チェーンの駆動音がプラスチッキーになるのかも知れない。このプラスチック音が私の嫌いな安っぽい音という事になる。このオイルシール、改造する記事がネットにあった気がするので、そこをいじれば、音も変わるのかも知れない。

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新型コロナ、さてこれからどうする [日常]

一応は新型コロナの感染拡大に落ち着きを見せている日本国内だが、今後どうするのか、出口を明確に語る専門家や政府関係者はいない。日本で感染が落ち着いていても、世界的には拡大しており、鎖国状態を続けない限り、いずれは日本にも感染の波が押し寄せてくるのは避けられない。一旦落ち着かせて時間を稼ぎ、その間に対策を立てるというのは素晴らしい作戦なのだが、残念ながらまだワクチンもできていないし、治療薬もできていない。これらの開発にあとどれだけかかるのか、そもそもワクチンはできるものなのか、まだ何も明らかになっていない。問題は、足並みをそろえたい米国での感染がおおきく広がっていることで、抗体保持者もかなり増えている。こうなると、米国民はある意味怖いもの無しになるため、日本への入国を要求する日はそう遠くない。ヨーロッパもしかりである。こうなると、頑張って沈静化したのに、近い将来無駄になる事態にもなりかねない。どうやって、感染拡大した海外の諸国と交流していくのか、治療法をどうやって確立するのか、全く手が打てない状態なのだと思う。もしくは、何か奇策があるのか。行き当たりばったりでは、次の問題が生じた際に、いままで何をしていたのかと問われることになるわけだが、少なくとも今後の対策を我々市民が見いだせる状況に無い。
一つ不気味なのが、感染者数が増えても最近ではあまり騒がなくなったことだ。そう、感染者が増えることを願っている為政者がいるのでは無いかと勘ぐってしまう。医療崩壊しない程度に、良い具合に感染が広がるのが好ましいというという本心が見え隠れする発言をする専門家もいる。第一波を、うまく押さえ込み過ぎたということか。若者が重症化しにくいというのは、若者が次々亡くなったスペイン風邪とは大きく違うところで、結局、新型コロナの神判に生き残った者だけが、次の時代を生きられるという淘汰になるのかも知れない。感染しても体力で生き残るか、完璧な感染対策で自分だけは感染せずに済ますか、引きこもって治療薬・ワクチンを待つか、その選択は個人に委ねられてしまうのだろうか。


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新型コロナでDi2デビュー [日常]

新型コロナの世界的感染拡大で大変な事になっているが、国内では移動の制限も解除され、日常が戻りつつある。私も感染すれば命の危険がある年齢なので、ぼーっとしている場合ではないのだが、ストレスをためても長生きできない。我が家では、本当にようやくアベノマスクも配送されたところだが、封も切っていない。一人10万円の給付金もまだ振り込まれる気配も無いが、どうせそのうちひどい増税で取り返されるのだからと、早速、ありがたく使わせてもらった。Merlinサイクルで、R8050のギアセットが92,550円で販売されていたのだ。消費税を入れると、ちょうど10万円くらいになる。日本への販売を控えるとか何とか言っていた見たいだが、お構いなしに注文した。決して安くは無いのだが、アマゾンで買うよりは2万円ほど安い感じだ。台湾のサイトでは、フルセットで12万円程度で販売されていて、割安だったが、予算オーバーで却下。で、てんやわんやのイギリスからの配送で、さていつ届くのかと、気長に待っていたのだが、通常よりも1週間以上のんびりと時間をかけて飛んできた様で、ようやく金曜日に配達された。で、土曜日にXeliusに組みつけ、日曜日に試運転してきた。

なぜDi2か?
実は、私はDi2不要論者である。ワイヤー引きのギアは、非常によくできており、何の問題も無い。面倒な充電が必要になる電動ギアは、特別な利点も感じ無いため、投資する価値は全くないと、ずっと考えてきたし、それは今も変わらない。しかし、このままDi2を使わずに一生を終えるのも、ちょっと寂しい気がする。不要だと言うなら、一度使ってから主張しなければ、説得力に欠けるし、丁度よいタイミングで政府が10万円くれると言うので、試してみることにしたわけだ。実はもう一つ理由がある。Xeliusには、Di2用の小物パーツが付属して来たのだが、これがなかなか気が利いている。ダウンチューブにバッテリーを固定するパーツがあるし、メンテしやすく、Di2に変更する際にBBを外す必要も無い。しかも、ワイヤー引きのフロントディレイラーのワイヤーの取り回しが、ちょっとだけ具合が悪く、徐々にずれてくる。そう、Di2にするのがデフォルトだという感じの設計なのだ。ほかのバイクで、Di2にしたいと思ったことは無いのだが、Xeliusだけは、Di2でも良いかなあと思ったわけだ。
で、試乗してきてみたが、当然ながら走行性能に大きな変化は無い。まあ、全く無いわけではない。STIが軽くなりシフトワイヤーも無くなったため、ハンドルの取り回しが非常に軽くなった。敏感に反応する。これが好ましいかというと、私の場合は必ずしもそうではないのだが、まあ、余分な抵抗が無くなったという意味では、文句を言うところでも無い。ホイールやタイヤを変えた時の変化に比べれば、走行性能の差はわずかであり、高額の投資に見合う効果があるかといえば、全く無い。肝心のシフトフィールはどうかというと、さすがに良くできている。ワイヤー引きの感触から大きく外れることなく、電動のメリットは甘受できるので、全く違和感無く使うことができる。それは非常に良い。問題は動作音だ。もっと静かだと思っていたのだが、結構動作音がする。気になるほどではないが、ワイヤー引きのほぼ無音の変速に比べれば、うるさいとさえ思う。まあ、高速巡航中はほぼ聞こえないが。もちろん、ハンドリングが問題にならないコースなら、タイムにも差が出るとは思えない。スプリンタースイッチでもつけて、下ハンでゴール前スプリントでもやれば、その恩恵にあずかれるかも知れないが、私には縁が無い。STIが細くなって握りやすいという意見があったが、私のベストSTIはなぜかR7000で、R8050はもちろん悪くは無いがベストでも無い。
総じて、高く無い評価となったが、何しろDi2不要論者なのだから仕方がない。結論は使う前から出ているのだ。しかし、投資金額や、充電の面倒さを抜きにすれば、まあ悪くは無い。一旦組んでしまえば、シフトワイヤーのケアをしなくて良いのは、気が楽だ。そうそう、シンクロシフトには期待していたのだが、セミシンクロがベストで、それ以上は不要だと悟った。オートトリムもまあ無くても良いかなあ。
実はワイヤレスユニットをつけていない。セットに含まれていなかったからだ。必要なら後からつけようと思っていたが、今のところ必要性を感じていない。ガーミンに情報が表示されてもそれほどうれしくない。スマホから設定する利便性も感じない。
唯一の利点は、これで今後は私もDi2について語れることだ。それともう一つ。Xeliusに付けていたST-R7000がLigicに移植された。これまでLogicにはST-5800が付いていたのだが、R7000に比べると握りの感触が悪く、変えたくて仕方が無かった。しかし、新しいST-R7000をもう一つ買うのもどうかと思い、我慢していたのだが、今回Di2購入で余ったので。というか、Di2購入の真の目的はこれだったりして。
XeliusはDi2で(FDの不調が解消されて)完璧仕様に、LogicもR7000になり完璧仕様になった。そういう意味では、満足の行く投資となった。まあ、今のところ政府からのあぶく銭だし(あとで国債の利息込みでごっそり持っていかれるが)。
Xelius-Di2.jpg
かすみがうら市水族館の近くで。まあ、みてもわからないが、Di2。
ちなみに、サドルバッグ、サイコン、ライトを外した状態で重量7.4kg。まあまあ軽い。フロントチェーンリングをアルテにする予定は無い。105大好き。
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C17レーシング3のハブメンテではまる [日常]

C17のレーシング3のフロントハブがやばいことは、ブログでも見ていたが、あまり詳細はわからず、まあ、とりあえず気をつけてやってみようとやってみたら、あっけなくハブ軸をなめた。使ったのは、14mmのハブ用薄型スパナ。これじゃあやばいと、工具箱から普通のスパナを出して再挑戦したが、やはりなめた。なめたがとりあえずネジは回ったので、外したい側のネジにグリースを入れて、次回はこちらが回るようにと軽く締めたが、やはり5mmのアーレンキー二本では、逆側しか外れない。これはたちが悪い。まあ、なんとかメンテは済ませたのだが、次回どうするかと、もう一度ネットで検索したら、えふえふぶろぐに詳しい説明があった。さすがです。専用のスパナを作っていました。なるほど、13.8mmのスパナが必要なのねというわけで、次回は14mmにスパナに、0.2mm程度のシムを貼り付けて挑戦したいと思う。実際にやっているときは、かなり舞い上がっていて、勢いでいろいろやってしまい、結局後で後悔するというパターンなんだけど。
まあ、一応関連スモールパーツはBIKE24で販売している事は事前に確認していたので、最悪ぶっ壊したら通販でパーツを買うかとは思っていたんだけど。それにしても、ハブナット、こんなに締め付けておく必要はあるのか?っていうくらい締まってたなあ。この部分以外は楽々だったんだけど。ちなみに、リアは問題無し。

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コンチネンタルGP5000TL到着 [日常]

5月初旬にPBKに注文しておいたGP5000TLがようやく届いた。予定は5/22までということだったので、1週間程度の遅れだが、国際線のフライトが激減している現在、この程度の遅れで済んだのはまあまあというところだろう。なにしろ、トラッキング無しの荷物だったので、どこにいるのか全然わからず、ちょっと不安だったが。お値段は2本セットで8650円くらいだった。特売だ。(当然箱なし、むき出しのバルク品だ)
で、手元に届けばじっと見ているわけにもいかず、キシエリに装着してみた。言葉で書けば一文だが、チューブレスタイヤの付け替えは面倒だ。まず、バルブを上にして空気を抜き、今度は下にしてバルブコアを抜き、そこに針のとがっていない注射器を差し込んで、シーラントを抜き取る。抜き取ったシーラントは再利用も可能な感じだが、先日大量に買い込んだので、今回は廃棄する。この状態でタイヤレバーを使ってタイヤを一部外し、隙間からウエスなどでシーラントをふき取りながらタイヤを外していく。そこそこきれいになったところで、タイヤを外し、リムとタイヤをきれいにお掃除する。これで準備OKだ。GP500TLは、キシエリと相性が悪いそうで、ある自転車店のブログでは、ホイールを破壊するほどはまりにくいとの事。ただ、ロットによる違いがあるようで、はめやすいGP5000TLもあるとのこと。で、今回のタイヤはPBKの安売り品なので、おそらくはめにくいやつに違いないと、覚悟していた。で、案の定最初、とてもはまる感じがしなかった。最初の片側のビードをはめる段階で、すでにタイヤレバーが必要になるレベルだ。しかも、通常のタイヤレバーでは無理で、シュワルベのクリップ機構付きのタイヤレバーが必須である。クリップでタイヤを押さえておき、その隣にタイヤレバーを入れて、ビードを少しずつはめていく。一気に進もうとすると、おそらくタイヤレバーが折れる。で、片側のビードが全部はまったら、もう片方を同じ手順ではめていく。タイヤレバーを使わずにはめるなど、どうやっても不可能というレベルだ。もちろん、ビードクリームを塗って、ビードが滑るようにしておくことが必須だ。
で、どうにかこうにか2本のGP5000TLをはめた。こうやってはまってしまうと、レーシング3にGP5000をはめるよりも楽という気もする。何しろタイヤレバーを使えるので。慣れてくれば何とかなりそうだ。しかし、出先のパンク修理は絶望的な感じがする。まあ、通常のパンクであれば、シーラントが何とかしてくれるだろうが、サイドカットした場合は、タイヤを補修したあと、チューブを入れてタイヤをはめなければならない。出先ではビードクリームは無いし、シーラントの掃除も大変だし、何より、チューブを入れた状態で、タイヤレバーでタイヤをはめなければならない。これは高い確率でパンクする。大変な思いをしてタイヤを外して、掃除してタイヤをはめたらパンクとなると、その場に崩れ落ちてしまいそうだ。このタイヤでサイドカットしたら、あきらめてタクシーを呼んだ方が良いかも知れない。(GP5000はサイドカットしやすいのだが)
ビードを上げるのは何の苦労も無かった。何しろ、ビードがきついので、はまった状態ですでにビードはリムの溝に密着して隙間が無い。普通の空気入れで空気を入れれば普通にビードが上がった。空気を抜いて、ビードを落としても、また簡単にビードが上がる。ただ、タイヤの一本は折り曲げた保存状態で変形してしまったらしく、回すと一部ゆがんでいるのがわかる。一度ビードを落としてはまり具合を確認したが、特に異常はないので、ビードのはまりが悪いのではなく、タイヤの変形の様だ。8 barr以上入れれば、ほぼゆがみが無くなる。しかし常用の6barまで落とすとゆがみが現れる。GP4000S2も精度の悪いものが時々あった。コンチネンタルは、どうもこの辺がいい加減だ。しかし、走ってしまえばたぶん大丈夫だろう。
ちなみに、GP5000TLは重い。25mmで315gもあった。びっくりだ。持つとずっしりとして、ママチャリのタイヤかと思うほどだ。キシエリから外したイクシオンプロは軽い。260g。ビードは緩いので、確かに手ではまるかもという印象だ。この重さの差は、ビードのボリュームの違いに原因がありそうだ。イクシオンのビードは小ぶりだ。イクシオンをはめた後、シーラントを入れずに放置したら、かなり早く空気が抜けたが、GP5000TLは、さすがチューブレス、ほとんど空気が抜けない。TLRではなくTLなので、空気遮断層があるというのもあるが、ビード周り作りがしっかりしていて密着具合が良くなっている印象が強い。それを実現するため、ビード辺りのボリュームが大きく、その分重く、またその分はめにくいのだろう。ビード部分はゴムでできているので、変形可能で、だからタイヤレバーでぐりぐりやれば何とかはまる。ビードの芯はケブラーか何かなので、それはタイヤレバーなどでは伸びないので、まさかそれが短くてはまらないというわけではあるまい。リムとの密着性を上げるのに、ここまでビードを分厚くする必要はないと感じるので、この辺を少しスリムにすれば、もっとはめやすくなりそうだ。しかし、一旦はまったタイヤは剛性感は半端ない感じだ。空気を全部抜いてもしっかりしている。へなへなのイクシオンとはかなり違う。
あとは実走して、転がり具合を確認したいが、それは週末までお預けだ。触った感じでは、チューブドのGP5000よりは堅そうだが、GP4000S2よりはしなやかな印象だ。GP5000が良く転がるのは、トレッドが柔軟で、路面の凹凸をうまく吸収するからだと思われる。さて、GP5000TLはどうだろうか。楽しみである。平地のロングライドでは、重量増はそれほど深刻にはならない。しかし、ヒルクライムでは、この重さはズシリと利いてきそうだ。


2020/6/3 追記
どうやらイクシオンプロがすごいらしい
さて、GP5000TLをキシエリに装着したので、イクシオンプロが余った。で、こいつをDefy advanced 2のDT Swiss R23 SPLINE DBに履かせて、チューブレスレディ化しようというのが、そもそものもくろみだ。R23は、TLRリムで、後輪のリムテープは購入時にすでに貼ってあった。前輪は、当時右も左もわからずに、自分で貼った。で、そのまま数年間、普通のクリンチャーとして使ってきたわけだが、チューブレスレディなのだから、イクシオンプロが履けるはずというわけだ。このホイールには、これまでGP4000S2が履かせてあったが、GP4000S2が驚くほど楽にはまるリムで、これならチューブレスも楽だろうというのが期待しているところだ。
というわけで、GP4000S2を外して、イクシオンプロをビードクリームも塗らずに、そのまま乾いた状態ではめてみたところ、いとも簡単に手ではまった。これは、GP4000S2よりも簡単だ。さて、こんなゆるゆるでしかも使い古しのリムテープ(穴のところが凹んでいる)でビードが上がるのかと不安だったのだが、普通の空気入れでシュコシュコ何度かポンプしたら、これまた簡単にビードが上がった。ビードは乾いた状態でだ。で、いつもの6 barまで入れて、様子をみているが、シーラント無しでもすぐに空気が抜けることは無さそうだ。あまりに簡単で、あっという間に前後輪終了してしまった。ちなみに、TLR用のバルブはホイールに付属してきたものを使った。
これだけ簡単にタイヤを脱着できると、出先でのパンク修理(サイドカット)も簡単なので、ずいぶん気が楽だ。GP5000TLとは大違いだ。ちなみに、キシエリにGP5000TLを履かせて、シーラントを入れずに2日ほど放置しているが、後輪はOKだが、前輪はかなり空気が抜けてきた。ビードの密着が悪いのかも知れない。(タイヤがゆがんでいるしね)
で、こうしていじってみると、どうもイクシオンプロが良くできたタイヤだという事だろう。チューブレスレディでありながら、ビードが緩くて柔らかく、リムにはめやすい。そのくせ、ビードは簡単に上がってくれるので、素人でも簡単に使えるというわけだ。これがキシエリのUSTのみそなのかも知れない。問題は、転がりが今一つという私の印象だけだ。これは、GP5000TLや、Defyでイクシオンを試してみることで、徐々に答えが出ると思われる。

2020.6.4 追記
しばらく置いてもGP5000TLのゆがみが直らないので、一度外して様子を見てみたが、やはり製造時の狂いという感じだ。熱成型するときに、少しずれが出たのだろうか。一応、折りたたまれた時の変形を修正してみたが、はめなおしてみると、全く改善されていなかった。これはこういうタイヤだとあきらめて使うしかない様だ。一本4300円程度の商品で、一応はまって、ビードも上がる状況で、わずかなゆがみをPBKにクレームをつけて、交換などの手間をかけるのはどう考えてもペイしない。(訂正:その後やはりゆがみはおかしいと、再度ビードを落としてタイヤのゆがみが解消する方向に何周も繰り返しタイヤをもんだところ、ゆがみは無事に直った。どうも、最後にタイヤレバーでぐいっとはめた時のひずみがなかなか解消されないようだ。コンチネンタル社、PBKには失礼した。私の技術不足だ。)
で、再装着をやってみたのは、数日タイヤを慣らせば二度目は楽にはまるかどうかの確認をしたかったのもある。結果は、作業者のこちらが慣れたのでそれほど苦労はしなかったが、はまりにくさに変化は無かった。つまり、出先でサイドカットした場合、応急処置してチューブを入れて帰ってくるのはほぼ絶望的という結論である。現状でチューブを入れると、タイヤレバーでチューブを挟み込まずにタイヤをはめるのは、よほどの幸運の持ち主でない限り不可能だからだ。対策としては、予備のタイヤを持っていくというのが考えられるが、稀にしか起こらない事故のために大荷物を常に持参するのは好ましくない。で、考えた。サイドカットしたという事は、タイヤとしてはもう使い物にならない。帰宅するための応急処置で、帰宅後は補修してチューブドタイヤとして通勤用にするか、捨てるかだ。だとすれば、チューブレスタイヤとしての機能はもはや不要だ。そこで、小さなカッターナイフをサドルバッグに忍ばせておき、運悪くサイドカットしたら、外したタイヤのビードの内側を丁寧にカッターでえぐり、手ではめられるように繰り広げてしまえば良いわけだ。ケブラービードを間違って切らない限り、内側はえぐってしまっても、タイヤは外れないと思われる、多分。これを確認したいが、さすがにそこまで財力は無いので、あとは出たとこ勝負だ。失敗すれば、タクシーを呼ぶしかない。まあ、何か対策があれば、多少心が楽になるというものだ。

2020/6/6 追記
おお、6月6日だー。
まあ、それはともかく、GP5000TLを履かせたキシエリで軽く霞ケ浦まで行ってきた。最初に乗った印象は、「おお、乗り心地が良い」という感じだ。なんというか、薄っぺらな感じではなく、やや高級感があるというか、まあ要するにゴムが厚い感じ。(そのまんまだなあ。)これは、GP5000のクリンチャーとは少し違う感じ。
肝心の印象だが、残念ながら今日はやや風が強く、ニュートラルな転がり感が良くわからない。先入観もあり、ニュートラルな印象が固まるまでには、いろいろなシチュエーションで使ってみる必要がある。しかし、第一印象としては悪くない。イクシオンのイメージというのが明確でなく、ただあんまり良く転がらないという漠然としたものだ。で、GP5000TLはどうかというと、イクシオンよりは良いかなあという感じだ。
こんな感じで、漠然と良いかもという印象で、かなりの向かい風のなか、霞ケ浦の水族館まで行って、帰りにガーミンに登録されているTT区間で、真面目にトライアルしてみた。当然、帰りは追い風だ。このTTは、以前すごい追い風でとんでもない好記録が出ており、これまで何度も挑戦してきたが、その記録にははるかに及ばない結果ばかりだった。なので、今回も期待はしていなかったのだが、なんと、40秒以上も更新してしまった。使用したフレームは同一のXeliusで、前回はレーシング3にGP5000+ラテックスチューブ、14-28Tのカセットで、もう一速欲しい感じだった。今回は、キシエリ+GP5000TL、12-25Tカセットで最高速度も今回の方が高かったので、その辺はちょっとフェアじゃない。今回の最高速度はたぶん46km/h程度だと思われる(距離16km、Av 37.9km/h)。ただ、追い風といっても、今日の追い風は前回の記録の時に比べればおとなしいもので、今回の方が実力でずいぶん速かったという印象だ。
で、何が言いたいかというと、GP5000TLは速い!転がりはたぶん相当良いと思われる。こうなると、これまでの印象はやはりキシエリとレーシング3の勝負ではなく、GP5000とイクシオンの勝負だったのだと思われる。まあ、私のスキルでホイールの違いがわかるとは思えない。ただ、GP5000の転がりの良さだけは、私でもわかるレベルのようだ。で、GP5000とGP5000TLでは、おそらく転がりというファクターではGP5000TLの方が上だ。ただし、この重さは無視できるレベルではないので、ヒルクライムなどでは忌々しく思うに違いない。まあしかし、おそらく平地では最強だと思われる。以前はGP4000S2が最高だと思っていたので、私はいわゆるコンチネンタルファンだ。他社のタイヤで乗り心地もグリップも転がりも良いと思ったものは一つもないので、かなりコンチネンタルにバイアスがかかった意見である。実際、ビットリアのコルサG+が2セット、ちょっとだけ使っただけで、気に入らず廃棄寸前の状態で保管されている。ネットでは、コルサが良いという人も結構いるので、まあ好みなのだろう。
GP5000の転がりの良さは、ネットに良く掲載されている転がり抵抗の値とは違うファクターが効いていると感じている。あの測定は、平坦な道路を想定して、重量による負荷による定常的な変形によるパワーロスなので、まあ変形しない硬いタイヤにすれば、抵抗が減ることになる。しかし、実際の路面では、かなりの凹凸があり、その凹凸が吸収できないと、車体が上下して大きなパワーロスにつながる。つまり、実走レベルでの転がり抵抗には、タイヤのしなやかさも大きなファクターになる(もちろん、空気圧が大きな影響を与える)。GP5000は、このしなやかさがGP4000S2に比べてかなり良くなっていると感じている。つまり、乗り心地が良い。
まあ、私が求めている自転車は、乗り心地が良くて直線でスピードが出るやつで、それを実現するなら、フレームでもホイールでもタイヤでも、何をどうしてもいいのだが、GP5000TLは、かなり効果的という、ご機嫌なテストライドであった。

2020.6.7追記
DT SWISS R23 に履かせたイクシオンは、空気漏れも非常に少なく、具合は良さそうだ。というわけで、久しぶりにDefyに乗ってみるかと、ちょっと整備して近所を6-7㎞くらい走ってみた。乗り心地は柔らかく、空気量も感じるのだが、やはりどうも伸びが無い。このバイクは、GP4000S2+LifelineのLight tubeで、これまでいくつもの自己ベストを出したバイクで、私と相性がいい。調子に乗れば速いはずなのだが、どうもシャキッとしない。もちろん、体調が思わしくないのかも知れないし、まあいろいろ原因はあるかもしれないが、いずれにしてもこれ以上このバイクとタイヤに関わる意欲は湧いてこなかった。というわけで、再び二階の部屋に片づけてしまった。イクシオンは、ビードが緩いので、このまま放置して空気が完全に抜けると、自転車の自重でビードが落ちてしまう。そうなると最悪シーラントがこぼれることになると想像される。それはとても困るので、しばらく乗らないのであれば、最低でもシーラントは抜いておく必要がありそうだ。

2020/6/23 追記
驚いたことに、R23SPLINEに履かせたイクシオンプロは、ほとんど空気が抜けない(リムテープ頑張っているなあ)。それに対して、キシエリ+GP5000TLはラテックスチューブ並に抜けている。これはちょっとおかしい。いま、バルブを疑っている。キシエリのバルブはちょっとシーラントで汚染されているように思う。対してR23は未使用の新品なので。

2020/7/11 追記
キシエリ+GP5000TLの空気漏れだが、バルブコアの問題ではなく、ビードとリムのかみ合わせ不良だったらしい。バルブコアの様子を見ようと自転車をひっくり返して空気を抜いたら、前後輪ともシーラントがぽたぽたと漏れ出した。当然空気圧はゼロ、タイヤの変形もほとんどないのにだ。この条件で、シーラントが漏れるほど大きな隙間ができてしまっているらしい。おそらくは、タイヤをはめた時のビードのずれが解消していないで、偏った状態になっているのだろうと思われる。で、バルブコアはきれいな状態だったので、そのまま戻し、再び空気を入れた。漏れたところには今回シーラントが入ったので、今度は漏れが少なくなるのではないかという期待だ。これで漏れが変わらないようなら、一度シーラントを抜いて、再度ビードをもみもみしないといけないかも知れない。やはり、キシエリとGP5000TLは相性が悪いらしい。

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