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シートチューブのひび割れをようやく修理!ムーラン69ついに復活か? [日常]

2年以上前になるが、エディーメルクス・ムーラン69のシートチューブにクラックが入り、シートポストが止まらなくなったため使用を中止した。当時、カーボンファイバーのシート(#200 カーボンクロス 3K 平織り, 4,000円@Amazon)やCFRP用のエポキシ樹脂(GM-6800, 120g, 3,500円@Amazon)、サンドペーパーなど、修理に必要そうな材料を一通りそろえたものの、実際には手が付かずに2年以上放置していた。どの部分にどんな手順でカーボンシートを貼れば良いのか、なかなか定まらなかったからだ。ネットで見る素人による修理の実例は決してきれいな仕上がりではなく、その作業が難しい事を示唆していた。専門業者に頼むと最低でも5万円ほどかかるとかで、そこからも面倒そうな手順が想像された。そんなこんなで、あきらめて新しいフレームでも買うかと、ラピエール・ゼリウスやリッチー・ロジックなどを買ってしまい、いつしかムーラン69は、室内装飾と化して行った。そんななか、9月の連休に合わせて夏休みを取得したものの、緊急事態宣言下で旅行にも行けないというわけで、とうとう重い腰を上げる気になったというわけだ。
この二年間、頭の中で仮想実験は何度も行っており、大体の手順はほぼ確定していた。当時は失敗したらどうしようと不安だったが、今や装飾品化しているフレームなので、失敗しても現状は何も変わらないというところが安心だ。あとは、実際にやってみるしかない。

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クラックが入ったシートチューブ うっすらとすじが見える

さて、まずは、塗装の除去。100番くらいのサンドペーパーで塗装を削り落とす。目が詰まらないように、スポンジ型のペーパーなども用意したが、普通の布地のやつの方が効率が良かった。クリアー、塗料、エポキシ樹脂層(?)を削りとると、カーボンファイバーの層が出てくる。カーボン層にたどり着いたのは、粉が黒くなることでよくわかる。カーボン層を痛めるのは本意ではないので、一旦カーボン層までたどり着いたら、その周りはカーボン層に当たるか当たらないかの際を攻める。削る面積は小さいので、丁寧にやる余裕がある。当初、シートチューブをくるっと回るようにシートを貼ろうと思ったのだが、構造上うまく行きそうに無いので、コの字型に囲う形状で固める事にした。2時間くらいはからかったように思う。で、研磨が終了すると、驚く事実が。そう、クラックが入った部分のカーボンの色が違うのだ。周りは金属光沢があるが、クラックの入った縦線の部分は1㎜くらいの幅で真っ黒になっている。カーボンパーツをいじっている人ならわかると思うが、こういった部分でいきなり色が変わることは普通は無い。これはおそらく、カーボンシートの継ぎ目の部分で、ファイバーの向きが変わっているのだと思われる。ご存じのように、フレームの型にそって、色々な形のプレプレグを貼り合わせて、最後に固めるのだが、どうやら、この黒い線の場所でプレプレグを継いだような感じだ。黒いのは、カーボンシートの断面だと思われ、ファイバーが横向きに並んでいなければいけないところで、まるで役に立たない垂直方向に並んでいるように思われる。当然、そこの強度は弱くなり、クラックが入りやすくなる。この形にシートを並べると決めたのが、設計者なのか、メーカーなのか、現場の作業員なのか。設計者なら、すべてのフレームが同じように割れやすいと思われるが、作業員レベルなら、別の作業員がやったフレームはOKかも知れない。なんともきな臭い。

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やすりがけしたところ。クラックの位置が黒く見える

さて、削り取った塗装の代わりに、カーボンシートを貼り合わせていく。写真のような形のシートを10枚用意した。カーボンシートを薄めのPPフィルム2枚で挟み込み、ppフィルムに下書きをして、はさみで切り取った。切るときに徐々にずれるので、形はそれほどきれいにはいかない。ちなみに、線とずれたところで切れても、微修正してはいけない。細かなファイバーの切れ端が大量に発生して、危険で厄介なごみになる。ファイバーは長ければそれほど舞い上がらないが、細かいファイバーは埃と同じで舞い上がり、肺に入れば危険だ。マスクとゴム手袋は必須だ。今回は、台形にしたが、これは失敗だった。斜めにカットした際に、細かい切れ端が出る。シートは長方形に切るのが望ましい。
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カットしたカーボンファイバーシート

用意したエポキシ樹脂は主液10g、硬化剤3gで合計13gだったが、半分も使わなかった。刷毛を用意するのを忘れたので、エポキシ樹脂は指で塗った。そこにカーボンシートを乗せて、指で押さえて場所を合わせる。ずれたりほぐれたりしても、深追いしないで、次々とエポキシとカーボンシートを交互に乗せていく。硬化開始までの作業時間は20分程度との事なので、のんびりしている暇はない。10枚貼る勢いで準備したのだが、カーボンシートはそれほど柔らかくなく、エポキシ樹脂の粘着性でコの字型を保っている感じだったので、確たる理由も無く、6枚貼ったところでもう十分という感じがして終了した。端の部分は、ほぐれたファイバーが飛び出しているが、特に修正せずに全体を良い感じに押さえて、あとはビニールテープで密着を試みた。長めに切ったビニールテープをカーボンシートの上から乗せて、中心から両側に引っ張るように貼り付けて固定した。ビニールテープの縮む力で、余分なエポキシを押し出そうというわけだ。微妙なカーブに沿って何層かテープを貼ったところで、ドライヤーの熱風をかけてエポキシ樹脂の粘度を下げると、面白いように滴り落ちてきた。もともとサラサラのエポキシ樹脂だが、温めるとさらにサラサラになって、しみだして来るようだ。いい気になってやっていたが、実はやりすぎたかも知れない。エポキシが出すぎてしまっては意味が無い。良い感じに残るのが重要だ。
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ビニールテープを貼ったところ。下向きにして、エポキシが下に垂れるようにしている。


さて、あとは固まるのを待つのみ。1時間程度でやや固まってきたので、はみ出した部分をハサミで切ろうかと思ったのだが、はさみがエポキシで汚れるのがいやで、そのまま放置したが、今にして思えば、この半分固まった状態で切ってしまうのが正しいと思う。完全に固化した後のカーボンシートは鉄板のように固く、とがったところが指がぶつかったら刺さったほどだ。金属用のハサミでなければ切れない。すごい強度だ。

翌日、ほぼ完全に固化したので、ビニールテープをはがし、はみ出した部分を切除して、整形した。上述の通り、通常のハサミでは全く歯が立たないので、金属用のハサミで何とか切り取り、残りの部分はやすりで削って整形した。やすりで削るのは困難ではなく、結構楽に削れる。これは鉄よりもずっと柔らかい。シートポストをはめてみて、支障が無いように、しかし従来よりも少しシートチューブが長くなる方向にはみ出させて整形した。こうすることで、より強度が増すと思われる。2-3㎜延長した感じなった。ここの2㎜は大きいと思う。
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ビニールテープをはがしたところ


あとは塗装だが、いろいろ検討し、近くのホームセンターにも探しに行ったが、結局ダイソーで買っておいた100円のクリアのアクリル塗料のスプレーで済ますことにした。アクリル塗料の耐久年数は5年程度という事だが、私の体の耐久年数の方が短そうなので、十分だ。
painting.jpg
塗装中


1日乾燥して、とりあえず完成だ。塗料が完全に乾くには2-3日かかるし、エポキシの完全硬化には1週間程度かかるらしいので、しばらく放置だ。その間に、Defyに装着してあるパーツをひっぺがし、ムーラン69に移植した。手持ちのパーツで何とか形になったが、ブレーキだけはちゃんとしたのをつけようと、安売りのR8000のブレーキを新たに購入した。なぜか、シマノ製品はワイズロードが安い今日この頃で、アマゾンよりも数百円安かった。

で、試乗だ。まずは4N・mで締めて3㎞ほど乗ったところ、5㎜程シートポストが落ちた。こりゃあいかんというわけで、5N・mにして走行したら、落ちない。念のため、5.5N・mにしようかと締め上げたら、急に手ごたえが無くなった。どこか弾性変形しているような感触だ。別に割れるわけではないが、おそらく5.5N・mは過剰トルクという印象だったので、5N・mを適正値とした。(もちろんどこにも適正値は書いてない)この状態で、15kmほど走ってきたが、シートポストは全く落ちていない。激しくショックを与えるとどうなるかはわからないが、通常の使用では大丈夫なようだ。これでしばらく運用するしかなさそうだ。
Finished.jpg
組み上げたところ。写真ではブレーキはアルテグラではなくテクトロが仮付けしてある。


以上、ムーラン69のシートチューブは2年の年月を無駄に経て、何とか修理できた感じだ。で、久しぶりに乗って思うのは、このフレーム、妙に乗り心地が良い。さすがエンデュランスモデルという感じだ。デザインはゼリウスの方がやや好きだが、これも悪くない。しばらくはムーラン69と付き合ってみるか。


2021.10.1 追記
2年半前、このバイクに乗っていたころはお気に入りだったのだが、今回再度整備してみて、いくつか気に入らない部分を見つけた。まあ、かなり安かったので、それなりという感じだろうか。ゼリウスもそうだが、フロントディレイラーへのインナーワイヤーの取り回しがいい加減だ。Di2にすれば不要なので、デザイン優先なのかも知れない。今回の整備で穴の周りを少しヤスリがけなどして調整してみた。かなりましになった様に思うのだが。Di2にはする予定が無いのだが、バッテリーのホルダーが無いなあと気になっている。グロメットなどはそろっているのだが。
乗り心地が良かったのも、そのとき仮に履いていたRS21のスポークがふにゃふにゃになっていたからで、レーシング3に換えたらちゃんと硬くなった。フレームはまあまあ軽いし、フォークは柔らかそうだから良いと思うのだが、シーポストが気になってしまっては、気持ちよく乗れない。さて、どうなるか。台風が過ぎたらようやく試乗だ。


2021.10.5 追記
何やら、有休を5日は取得しないといけないという事で、今日は急遽お休みにしたのでムーランの事後報告。
10/2に霞ヶ浦とその周辺、90kmほど乗って来た。路面の段差でがつんと来るたび、シートポストが落ちていないか確認しつつ(まあ数ミリ落ちれば漕いでいてわかるんだけど、念のため)、ふらふらと遊んできた。緊急事態宣言が終了したからか、かなり自転車も多かったので、ひとけの無い田舎道に入り込み、森林公園やら池やら見て回り、挙句に泥に突っ込んで大変な目にあった。
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公園の森の部分。ここで泥にはまった

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池というか沼というか。霞ヶ浦の近くだから別にありがたくも無いけど、鴨が潜って魚を取っていたのは興味深かった。

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んで、組み上げたムーラン69。バーテープは奮発して1350円の高級中華(グラフェン模様)にしたのだが、感触は今一つ。300円のノーマル中華バーテープで良かったかも。

結局、シートポストが落ちることは無かった。振り返れば、購入後、これほどポストが落ちなかったのは初めての様な気がするので、購入時より良い状態になったと思われる。1回増し締めをしているが、トルクは5N・mのままだ。これ以上のトルクは感触的にやばそうなので、これで落ちるなら、何か別の対策が必要な気がする。
とりあえず、これでムーラン69の修理は完了という事になる。2年越しの宿題をやり遂げた達成感はあるし、修理自体は楽しかったのだが、実は今はそれほどうれしくない。実際に乗ってみて、それほど楽しく無かったからだ。2年半で私が変わってしまったようだ。まあ、季節や体調の関係もあるからもう少し乗ってみるが、感触的にムーランはゼリウスとロジックの中間的な感じで、個人的にちょっと中途半端な感じ。完成度という意味では、Di2を組み込んだゼリウスにはかなわないし、見た目も派手なゼリウスの方が好み。乗り心地や(なぜか)実際のスピードではクロモリの地味なロジックが上で、これらどちらにも無い楽しみがムーランにあるかというと、今のところ見つからない。というわけで、もうしばらく乗って、気分が上がらなければ、中華フレーム(BXT)やDefyと同じく、裸のフレームにされて、屋根裏に格納される運命かなあ。(屋根裏は自転車の墓場。まあ裏庭に放置されたクロスバイクのフレームに比べれば墓があるだけマシ。)乗るのもメンテするのも3台もあると大変なので、2台くらいを交代で乗るのが良い感じ。

2021.10.9 追記

今日も霞ヶ浦に行ってきた。旧出島村の中に迷い込むと、森の香りを感じる道が現れる。こんな道をのんびり走るのには、ムーランは最適かも知れない。
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目を疑ったのだが、ミカンの木があった。大ぶりのミカンがなっていた。筑波山のふくれミカンは有名だが、こちらはかなり大型の温州ミカンだ。もう少しで収穫できそうだ。茨城もずいぶん温暖になったということだろうか。
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結局、シートポストは全く落ちることなく、完璧に機能している。満足感は高い。

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初めてASS SAVERの必要性を知る [日常]

ロードバイクに乗り出してかなりになるが、これまで、雨の日はサイクリングに行かなかった。最近の天気予報は正確なので、不意に降られることも滅多になかった。しかし、昨日の日曜日に学会発表の予定があったため、天候不順だったのだが土曜日に強行することにした。雨雲の動きに気を付けながら、何とか雲をよけて往復できるだろうと霞ヶ浦に乗り出した。しかし、行った先で雨雲をやり過ごすと風向きが逆転してしまい、行きも帰りも向かい風になることがわかり、えーい何とかなるだろうと、途中で急いで帰路についた。で、これが悪かったという想像通りのお話で、タイムトライアルの途中で雨が降ってきた。大したことは無いと思っていたら結構な降りで、大切なクロモリロードバイクがびしょ濡れになるはめになった。しかし、ジャージやビブショーツの性能はなかなかよろしい様で、なんのことは無い、雨はそれほど不快では無かった。ヘルメットもサングラスもうまく機能し、かなりの降りの中でも快適に走行できた。まあ、ブレーキ時のリムへのダメージが寒気がするものの、これは行ける!と快適にしばらく乗っていたら、やがて路面がびしょびしょになり、タイヤが跳ね上げる水の量が半端なくなって来た。そして、その時点でようやくASS SAVERの必要性を知ったのである。そう、後輪の跳ね上げた水が見事にお尻を直撃するのだ。まるで狙い撃ちするかのように、跳ね上げた水が非常に効率よくお尻のパッド直上の生地の薄いところにヒットし、それがスッと吸い込まれ、お尻の割れ目を伝って勢いよく流れていくのだ。魚の死骸がそこら中に転がっている霞ヶ浦の道路にたまった水だ。この感触が一気に気分を萎えさせた。上半身は雨の中でも快適なのだが、お尻だけが超不快な状態となった。速度を落として水の跳ね上げを抑えれば、まあまあ乗れるが、これは相当な低速になってしまい、タイムトライアルところではないし、萎える。
サドルの後ろ側に、ほんの10cm程度何かが突き出していれば、このお尻をピンポイントで狙ってくる水流を防ぐことができる。そうすればめっちゃ快適に走れるのにと、心底思った。ASS SAVERは一つ持っていて、これまで通勤で使ったことはあるが、小さすぎてあまり役に立たないと思っていた。一般的な泥除けとして使うにはサイズが全然足りず、通勤用にはフルフェンダーが必要だと思った。なぜ、こんな中途半端なペラペラ板が存在するのかその意味が良くわからなかった。このペラペラで防げるものはわずかであり、ほんの気休めにしかならないと思っていたのだが、そう、今回雨の中でロードバイクに乗ってその意味を知ったというわけだ。逆に言えば、ASS SAVERさえあれば、雨の日も全然快適に行けそうだ。ブレーキはディスクが良いが、安いホイールと使い古しのシューに換えれば、平地ならリムブレーキでも行ける。

2021/9/29 追記
今朝、たまたまBBを外してびっくりした。中から水が出てきた。ロジックのBB下には穴があると言えばあるが、シフトケーブルのガイドを止めるネジ穴になっていて、実は水の抜け道が無い。そのため、フレーム内に入った雨は、2週間経ってもまだ無くなっていなかったのだ。このフレームは、最初から内側にさび止め処理がされており、そこにさらに私がさび止めスプレーをがっつり吹いておいたので、水は透明で全く錆の気配は無かったが、構造的にはやばい構造だ。どこかに穴を開けるか、穴付きのネジに換えるか。いやー、たまたまBBを外して良かった。

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コロナ禍でみんなお疲れなんだろうなと思う件 [日常]

 新型コロナの世界的流行もずいぶんと長引き、在宅勤務やオンライン会議など、ネットを活用した仕事の仕方も、まあ慣れたといえば慣れたのだが、疲れ果てたという感もある。実際、テレワークによる弊害も時々発生する。先日、とある製品を購入しようと見積を取得して会計に回したら、業者と連絡が取れなくて困っているという。通常は電話で連絡するようなのだが、見積書に記載の会社の電話には誰も出ないらしい。おそらくテレワークで自宅で対応しているため、会社の代表電話に対応する人材が不足しているのだろう。メールアドレスでも書いてあればよいのだが、見積書のフォーマットは電話が主な連絡手段だった頃のままでメールアドレスの記載が無いものが多い。
 研究の現場も一部乱れている。先日はたてつづけに??な事があった。とある雑誌から論文の査読依頼が来たのだが、論文のタイトルを見て、あれ?見覚えのあるタイトルだなあと思ったら、私が共著になっている論文だった。共著者に査読依頼はあり得ない。エディターに一言いいたかったのだが、まあ普通に辞退しておいた。その数日後、今度は別の論文の査読が来たのだが、ちょっと忙しかったのでこれも辞退した。辞退の確認メールから数十分後、また査読依頼のメールが、論文タイトルを見るとこれも見覚えがある。そう、さっき辞退した論文の査読依頼がまた来たのだ。どうしても私に査読してもらいたいから再度依頼してきたのか、システムが正常に作動していないのか。しばらく放っておいたら催促が来たので、これも再度辞退したのだが、これらのトラブルはおそらくエディターがお疲れなんだと思うのだ。
 テレワークといえばなんとなく恰好いいかも知れないが、思った以上にストレスがかかっているのかも知れない。運動不足になりがちだし、同僚との雑談も無いし、自宅のトイレは近いからすぐに席に戻るし、椅子の座り心地は悪いし、必要な古い書類は手元に無いからメールを検索して情報を探したり、少しずつイライラがたまっていく。早くこの状況から抜け出したいねえ。
 さて、今日から学会なんだが、参加するには登録時に設定したIDとパスワードが必要だと書いてある。パスワードは職場のPCなら覚えていると思うのだが、自宅に持ってきたノートPCも私も覚えていない。そんなわけで、今日は学会には参加できそうにない。そもそも出張でも無いので、明日と明後日の学会は出席しても代休も取れない。日曜日に発表だと知っていれば、引き受けなかったかもなどと一人で愚痴っているのも滑稽だ。


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コーヒー業界の気になる英語? [日常]

コーヒーの生豆を買おうと、通販ショップをめぐっていると、おかしなカタカナ英語に出会う。「ウォッシュド」だ。水を使ったコーヒー豆の精製法の一つで、英語ならwashed だ。水を使わないのがナチュラル(Natural)で、こっちの表記は問題無い。所詮カタカナ英語なので、どれが正しいとも無いのだが、普通は「ウォッシュト」と書くのがしっくり来る。実際、コーヒーの書籍などでは、「ウォッシュト」と書かれている事が多い。校閲が入っているのだろうか。最後のshは無声音なので、edは濁らずに「ト」と表記するのが普通だろう。ところが、どの通販ショップでもほぼ「ウォッシュド」と書かれている。不思議だ。ネットで検索すると、もちろん「ウォッシュト」と表記しているコーヒーショップもあるが、やっぱりそうだよねーなどと読み進めると、「パルプドナチュラル」とか書いていて、ありゃりゃという感じだ。
いや、そもそも英語では無いのかも知れない。コーヒーの品種の一種であるロブスタ種は、カタカナ英語ならロバスト種だろうから、「ウォッシュド」も英語では無い発音なのかも知れない。エチオピアの地名もイルガチェフなのかイルガチェフィなのかイルガチェフェなのか、シダモなのかシダマなのか。それともそれらは別の地名なのか定かでない。コーヒーにかかわる国は非常に多く、言語も多様だ。そもそも何語で表記するのが一般的なのか、よくわからない。
英語を母国語とする方々は、アルファベット文字なら基本的に英語読みにすることが多いが、日本人は、どちらかというと現地語読みをすることが多いので、なかなか奥が深い可能性もある。コーヒーの生豆販売の店は、なんらかの形でコーヒー豆の輸入に携わっているはずなので、語学はそこそこ堪能なはずである。現地に買い付けに行った話も書いてあったりする。当然先方では日本語以外の言語でやり取りしているはずである。そういう方々が「ウォッシュド」などという英語を使うとは思えないので、何か深い理由があると思うのだが、今のところそれを解き明かす情報には出会っていない。不思議である。


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