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ZTTOをTRPに。これで寿命は延びるのか [日常]

エスケープRX2(2015)を通勤に使っているが、最近は疑似シングルギアー化して、変速機は外してある。これでシンプルにブルホーンバーにできて、非常に快適だったのだが、徐々に不安になってきた。というのも、使用しているブレーキレバーが中華の超安物の補助ブレーキだからだ。補助ブレーキは、メインのブレーキとキャリパーの間に挿入して使うもので、まあ、万が一壊れてもメインのブレーキレバーを引けば止まるという仕組みだ。これをメインにして使うのは、ちょっとした遊びなら良いが、長期間の運用となると不安だ。しかも私のは悪名高きZTTO製で、ハンドルへの装着部は直径も合ってないし、真円からはほど遠くガタガタで隙間だらけで、構造的にもおかしな物だ。このメーカーでなんとか使えたのがこのブレーキレバーだけで、後は装着も不可能なレベルの製品だった。(AliexpressでZTTO製品をいくつか買った黒歴史)こんな状態では、いつ命の危険にさらされるかもわからないので、ブルホーンを使うなら、ちゃんとしたメーカー品に換えようというわけだ。しかし、ブルホーンバーに装着できる良い感じのブレーキレバーは意外に少なく、メーカー品は異様に高価だ。ならば、ドロップハンドルに戻し、そこに良い感じの安いブレーキレバーをつけるかと考えた。ただ、怪しい中華パーツでは同じ事なので、奮発して台湾パーツを買うことにした。で、いろいろ読んでいたら出てきたのがTRPの RRL ALLOY Brakeとかいうやつで、これはかなり評判が良い。amazonでは7000円以上するが、台湾パーツならDragonBikeということで、調べたら4400円と、まあまあの許容範囲。トラッキング代の300円をプラスして注文した。化粧箱入りで届くかと思ったら、なんと段ボール箱だけのバルク感のあるシンプル梱包。まあ、物は大丈夫だろうと早速組み立てたら、これが結構くせ者だった。
ブラケットの角度を変えるためのスペーサーが付属しているのだが、これをつけないと、角度が立ちすぎて手が痛くて、10分以上乗れない。スペーサーは必須なのだが、これが安物のプラスチック製で、ハンドルバーとの接触面がツルツルと滑る。そのため、いくら締め上げてもブレーキをかけるとブラケットがずるっと動いてしまうというグダグダな状態になった。これはこれで命の危険がありそうだ。しかし、懲りずに何度か試行錯誤している内に、スペーサーのハンドルに当たる面が潰れて徐々に接触面積が増え、若干安定してきた。そこそこ行けそうになったので、思いっきりネジを締め上げて使ってみることにした。ちなみに、Alloyブレーキというから全部が金属製かと思ったが、本体はプラスチック製だ。合金なのは、レバーの部分だけ。こんなの本気で締め上げたら割れそうで怖いのだが、まあ仕方が無い。
さて、ハンドルの握り心地は、ブルホーンの方がずっと良い。良いブレーキレバーが見つかったら、ブルホーンに戻すのもありかな。
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これがこれまでのブルホーンと補助ブレーキ

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これが、GIANTの安物ドロップバーとTRPのレバー

結論:シマノだってひどい物はひどいけど、これまで使ったTRP製品はまあ使い物にならない感じ。構造も、材質も、工作精度も、自分で作った方がましな感じ。もちろん、ZTTOよりは何倍もマシ。でもやっぱりシマノが安心だねえ。

さて、シングルギアの仕様は、フロント36Tのナローワイド、リアは12-23Tのスプロケで、RDのトップ調整ネジで14Tに固定してある。つまり、ギア比は2.57。クランクを一回転させると、後輪が2.57回回る。約5.6m進む計算だ。ケイデンス90で回せば30km/hで、街乗りには良い感じだと思っている。
で、この設定で坂も登れるのか?というのが気になっていた。というわけで、ようやく暖かくなった土曜日に、ふらりと不動峠に行ってみた。もちろん、普段着のままだ。シャレで登りはじめたのだが、あれ?意外に行ける。もちろん、常時立ちこぎだ。ダンシングなどというおしゃれな状態じゃ無い。止まらないように、ひたすら立ちこぎで約3.4km。あと20mほどでゴールというところで、脚力が足りなくなって止まった。まあ、ここはインナーローでも路面が濡れているとホイールスピンしてしまってまともに登れなくなる事もある斜度なので、さすがにギア比2.57ではきつかった。もちろん、脚力自慢の方なら行けるだろう。(1000円の中華フロントチェーンリングの剛性にも不安があるが)道中、TRPの固定力の弱いブラケットがずれるんじゃ無いかと心配だったのだが、なんとか無事だった。ただ、TRPのブラケットは角が面取されていないようで、指が擦れてかなり痛かった。シマノのSTIで確認したところ、手が触れる部分はすべて面取りしてあり、痛くない。このへんの作りが全然違うのだと、思い知った。
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いつもの看板の前は、休憩所?の工事中でアクセスできず、こんな標識の前で。

ちなみに、なぜ今回の変更を行ったかというと、ドロップハンドル用のレバーの方が雨に強そうだからだ。補助ブレーキはほぼむき出しの構造で、雨が降ればびしょ濡れになる。通勤用の自転車は雨ざらしなので、使用が長期にわたると各部に錆が発生するのは避けられない。一方、ドロップハンドル用のレバーは、重要な部分がバーテープやブラケットカバーで覆われていることから、雨が降っても内部は結構乾いている。耐久性という観点で、より安全だと思ったわけだ。このTRPのレバーは、内部がシンプルで(まあ当然だが)、錆の発生などの確認も容易だというのも良い。STIなどの複雑なレバーになると、ほぼメンテは不可能な感じなので。
ただ、クイックリリースボタンはちょっとイライラする。この機構は良く褒められているが、滅多に使用しない機構が常に指に当たり、カチャカチャするのは気分が悪い。左右で飛び出し量が異なるのも気に入らない。おそらく工作精度がいい加減なのだと思われる。
ちなみに、現在の車重は10.1kg(キックスタンド込み)

しばらく使った感想。
TRPのレバーは、素手で握ると良い感じだが、手袋をすると今一つ。手に当たる部分のカーブがきつく、手に食い込む感じ。ピッタリ握れば悪くないのだが、手袋をして手が動くくらいになると、手に合わない感が強くなる。STIの方が慣れているからか、疲れない。アルテのDi2のブラケットの方が細い事に気が付いた。TRPのレバーは、内部機構は無いに等しいので、完全に握り具合だけで形状を決めていると思うのだが、もう少し細い方が、手の小さい私には合う。ワイヤー引きのR7000のSTIと同じくらいの太さかなあ。

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