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ついにプレスフィットBBの交換 [日常]

先週Xeliusに乗っていたら、トルクをかけるとBB付近から「カキン」とか音がする様になった。ネットで調べると、BB付近の異音は高確率でBBが原因なので、とりあえずBBを交換するのが吉との事。なるほどそんなものかと、さっそくBBを注文した。アルテグラでも意外に安い。で、問題はBB抜きだ。火星人みたいな工具はうまく行く気がしないので論外。シマノ純正工具はしっかりしている様だがただの鉄の棒の割に異様に高額。それにあんまり叩きたく無い。サイメンTVによれば中華ツールが意外に使えるという。で、なるべく安い中華ツール(ACRZ BB2430)を見つけて一緒に注文した。3000円くらいだった。シマノ純正(TL-BB Y130)の半額以下で、しかもネジで引き抜く。しかし、よく見ればシマノの工具に相当する部品も含まれているので、その気になれば叩き出しもできそうだ。で、コロナのブースター接種から無事復活したので、さっそくBBの交換をやってみた。

PF-remover.jpg
これが買った工具。取り外したBBを使って説明。

工具をBB内に挿入して、中でゴムでつながった金具に棒を挿入して広げ、ベアリング内径にピッタリはめるのだが、BBの向こう側から挿入して、手前側でベアリングにフィットさせると簡単にできる。金具が中で落ちない様にあらかじめ中心のM10ネジを通しておくのがコツだ。
軸がベアリングにフィットしたら、フレーム側にシマノ対応のリングを合わせる。これはBBの外周よりも少しだけ大きな穴が空いているので、BB周辺のフレームを足場にしてBBがすっぽり抜ける仕組みだ。なので、このリングをBBの外枠がピッタリ収まるように手で位置調整し、それを押さえたままで最後のカバーをねじ込んで固定する。ここが2つのパーツになっているのは、他の規格にも使えるようにしているためで、シマノ専用で作ってくれるともっと使いやすいと思われる。

remover-insert.jpg
この状態にしてグリグリして、中の棒にリングをはめ、ベアリングにフィットさせる。なかなかはまらないときは、ドライバーなどで少しお手伝いすると簡単にはまる。
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結構簡単で、はまるとこんな感じ。

set-cover.jpg
実際には指の位置にフレームがあるわけだが、BBが内側にぴったり収まるようにシマノ用のリングをあてがい、その状態で引き抜き用のカバーをねじ込む。ぴったりのカバーを付けないと、傾いてしまい危険。アマゾンのレビューによれば、ここでリングがずれるとBBが引っかかって抜けずに破壊されるらしい。

remove-pf.jpg
ここまでくれば、あとはねじを回せばBBが抜ける。最初はちょっと硬いが、あとは徐々に軽くなり、最後はするりと抜ける。メインの軸がアルミなので、ねじを回すときに削れて粉が出るのがたまに傷。グリスとワッシャーがあればベスト。
この方式は、フレームに余分な力がかかるので、打ち抜いた方が良いというブログも見たことがあるが、プレスフィットBBを挿入するときには、かなり力が加わる部分なので、この方式には何の問題も無いと思われる。むしろ、ハンマーで叩く方式は、間違ってフレームをたたく可能性があるので、私の様な年寄りには危険だ。
片側が抜ければ、反対側はもっと簡単になる。


さて、あとは新品をはめるだけだ。このツールは、挿入用のアダプターも付属しているが、一個しか無いので、同時に2個挿入できない。これはうまくないので、挿入は以前買ったPWTのツール( PWT-BIT01)で行った。これは2個同時に挿入するタイプで、手でねじを締めながらグニュグニュやっていると、自然と軸が取れて、スムーズに入っていく。BBの軸が取れて挿入されるので、クランクの挿入もスムーズだ。
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これがPWTのツール。両側に金具がある。
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しばらく場所合わせでグリグリやり

pf-insert-3.jpg
あとはねじを締めればおしまい。

ちょっと試乗した限りでは、BBからの異音はしなかったので、これでOKかも知れない。外したBBは、ほんの少しだけガリっているので、それが原因か、それともそもそも圧入が下手だったのかも知れない。
明日試乗の予定。

2022/3/13 追記
不動峠に行ってきたが、BBの異音は発生せず、やはり原因はBBだったらしい。ちなみに、非常に調子が良くなった。これまで気が付かなかったが、BBに少し抵抗があったのかも知れない。
めでたしめでたし。


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