ラテックスはテレピン油に溶ける [日常]
私のロードバイクは、ワイヤー引きのディスクブレーキ（GIANTのDefy）で始まった。それを油圧化したのだが、結局リムブレーキが一番と、４台もリムブレーキのフレームを買った。Defyのフレームは屋根裏に片づけてあったのだが、今回再度くみ上げることになった。山梨で1000メートル級のダウンヒルで、リムブレーキが怖くなったからだ。もちろん普通のブチルチューブなら問題無いのだが、ラテックスチューブだとちょっと怖い。ガーミンが新記録ですなどと言ってくれているうちは、妙に向上心があり、チューブレスなどにも手を出したが、いまでは、単に始末の悪いものになった。落としどころは、普通にラテックスチューブのクリンチャーだ。しかし、斜度のきついダウンヒルが続くと、アルミリムでもラテックスは怖い。そうなると、やはりディスクブレーキだというわけだ。で、Bike24などで、良さげなフレームを探していたのだが、この円安とインフレで、価格が2倍程度に跳ね上がってしまい、買うのは今じゃないという結論になってしまった。思えば、別にDefyに欠点があるわけではなく、単に飽きただけだったので、再度Defyを組んで山梨ダウンヒル用にしようというわけだ。
さて、Defyのホイールはチューブレス仕様だったのだが、長年チューブを入れて使っていた。しかし、分解する直前に一度チューブレス化して遊んだのだ。で、その際にシーラントで汚染された。シーラントは本当に始末が悪い。ラテックスの微粒子がうまいこと分散しているのだろうが、それがいたる所に張り付いてべたべたする。その時は、完全な掃除はあきらめて、拭きとれるだけふき取って放置してあった。今回、そのホイールを再利用するのだが、もうチューブレスはこりごりだ。（チューブレスで使うなら、実はリムブレーキでも良いわけで。）というわけで、リムやタイヤを完全にクリーニングしたいのだが、どうも掃除にはテレピン油が良いという事がわかり、しばらく前に購入した。今回、テレピン油で拭いてみたのだが、いやあ臭い。しかも、簡単にすっきりするわけじゃない。ぬるぬるしてなかなかきれいにならない。で、調べてみると、どうもテレピン油にラテックスが溶けるということだ。なるほど、シーラントのクリーニングにテレピン油が良いというのはそういう事かと納得したのだが、ちょっと待て、という事は、テレピン油が完全に除去されないと、ラテックスチューブが使えないという事か。いや、シーラントが残っているのも好ましい状況ではない。
というわけで、Defy用のリムの徹底クリーニングという面倒な仕事が追加され、結局Defyの再組立てにはまる三日かかった。まあ、テレピン油は非常に臭いので、鼻が良いセンサーになり、匂いが消えれば、もうほとんど残留していないことがわかる。リムはすぐにきれいになるが、タイヤは無理だ。シーラントで汚染されたタイヤは、チューブレスで使うしかない感じだ。
これで、油圧化したDefyに、ラテックスチューブのGP5000というダウンヒルスペシャルができた。ディスクは前後ともに140㎜だが、やはり効きはリムブレーキより1ランク上だ。Defyのシートポストは断面がD型で、しなる構造になっている。以前乗っていたときはそれほど感じなかったが、今乗ると、めちゃめちゃ乗り心地が良い（ちょっと気持ち悪いが）。ラテックスチューブの効果もあり、かなり乗り心地の良いロードバイクに仕上がった。
ちなみに、以前は恥ずかしくてつけなかった11-32Tのスプロケットを今回採用した。最近ゼリウスのカセットを11-30Tに換えたらずいぶん楽になり、もう28Tには戻れないと思ったので、いっそ32T化しようと（手持ちの古いカセットとRDなのだが）。
そうそう、今回の組み立ては室内で行ったが、2回もミネラルオイルを床にまき散らした。このミネラルオイルというのもなかなか始末が悪い。まあ、肌に良いので皮膚につくのはそれほどいやではないのだが、拭いても洗ってもなかなか完全に落ちない（だから肌にうるおい？）。ちなみにシマノの純正オイルが高いと思っていたが、今回やってみたら、片側20ｍL程度しか使わないので、まあ無視できるレベルだ。問題はブレーキホースで、めちゃくちゃ高い。安い中華品は使う気がしないので、これだけが問題だ。エア抜きは、STIをハンドルバーから外して、注射器をぶら下げて色んな角度でちゅぱちゅぱするのが早い。シマノのジョウゴで完全なエア抜きをするのは神技が必要だ。
さて、明日はテストライド。
2024.4.29
で、不動峠で峠超えを往復してきた。前輪のブレーキが効きはするものの、異音がひどく、調整が必要そうだ。ディスクブレーキは調整が面倒くさい。
峠の向こう側に「北向観音」なるものがあるという看板を見つけ、入り口まで行ってみた。階段が超滑りそうで、ビンディングシューズでは降りられそうになかったので、観音様は拝まずに帰ってきたが、十分ジブリ感がすごいところで、やや癒されたのであった。今回は、ショートステムを上向きにつけて、ハンドルバーを思いっきり上げてある。そのせいで、前輪のブレーキホースを５㎝程長くした。
いいねえ
ついでに不動峠の休憩所で。Defyはケーブル類が左に集中しているので、ちょっとごちゃごちゃしている。
さて、Defyのホイールはチューブレス仕様だったのだが、長年チューブを入れて使っていた。しかし、分解する直前に一度チューブレス化して遊んだのだ。で、その際にシーラントで汚染された。シーラントは本当に始末が悪い。ラテックスの微粒子がうまいこと分散しているのだろうが、それがいたる所に張り付いてべたべたする。その時は、完全な掃除はあきらめて、拭きとれるだけふき取って放置してあった。今回、そのホイールを再利用するのだが、もうチューブレスはこりごりだ。（チューブレスで使うなら、実はリムブレーキでも良いわけで。）というわけで、リムやタイヤを完全にクリーニングしたいのだが、どうも掃除にはテレピン油が良いという事がわかり、しばらく前に購入した。今回、テレピン油で拭いてみたのだが、いやあ臭い。しかも、簡単にすっきりするわけじゃない。ぬるぬるしてなかなかきれいにならない。で、調べてみると、どうもテレピン油にラテックスが溶けるということだ。なるほど、シーラントのクリーニングにテレピン油が良いというのはそういう事かと納得したのだが、ちょっと待て、という事は、テレピン油が完全に除去されないと、ラテックスチューブが使えないという事か。いや、シーラントが残っているのも好ましい状況ではない。
というわけで、Defy用のリムの徹底クリーニングという面倒な仕事が追加され、結局Defyの再組立てにはまる三日かかった。まあ、テレピン油は非常に臭いので、鼻が良いセンサーになり、匂いが消えれば、もうほとんど残留していないことがわかる。リムはすぐにきれいになるが、タイヤは無理だ。シーラントで汚染されたタイヤは、チューブレスで使うしかない感じだ。
これで、油圧化したDefyに、ラテックスチューブのGP5000というダウンヒルスペシャルができた。ディスクは前後ともに140㎜だが、やはり効きはリムブレーキより1ランク上だ。Defyのシートポストは断面がD型で、しなる構造になっている。以前乗っていたときはそれほど感じなかったが、今乗ると、めちゃめちゃ乗り心地が良い（ちょっと気持ち悪いが）。ラテックスチューブの効果もあり、かなり乗り心地の良いロードバイクに仕上がった。
ちなみに、以前は恥ずかしくてつけなかった11-32Tのスプロケットを今回採用した。最近ゼリウスのカセットを11-30Tに換えたらずいぶん楽になり、もう28Tには戻れないと思ったので、いっそ32T化しようと（手持ちの古いカセットとRDなのだが）。
そうそう、今回の組み立ては室内で行ったが、2回もミネラルオイルを床にまき散らした。このミネラルオイルというのもなかなか始末が悪い。まあ、肌に良いので皮膚につくのはそれほどいやではないのだが、拭いても洗ってもなかなか完全に落ちない（だから肌にうるおい？）。ちなみにシマノの純正オイルが高いと思っていたが、今回やってみたら、片側20ｍL程度しか使わないので、まあ無視できるレベルだ。問題はブレーキホースで、めちゃくちゃ高い。安い中華品は使う気がしないので、これだけが問題だ。エア抜きは、STIをハンドルバーから外して、注射器をぶら下げて色んな角度でちゅぱちゅぱするのが早い。シマノのジョウゴで完全なエア抜きをするのは神技が必要だ。
さて、明日はテストライド。
2024.4.29
で、不動峠で峠超えを往復してきた。前輪のブレーキが効きはするものの、異音がひどく、調整が必要そうだ。ディスクブレーキは調整が面倒くさい。
峠の向こう側に「北向観音」なるものがあるという看板を見つけ、入り口まで行ってみた。階段が超滑りそうで、ビンディングシューズでは降りられそうになかったので、観音様は拝まずに帰ってきたが、十分ジブリ感がすごいところで、やや癒されたのであった。今回は、ショートステムを上向きにつけて、ハンドルバーを思いっきり上げてある。そのせいで、前輪のブレーキホースを５㎝程長くした。
いいねえ
ついでに不動峠の休憩所で。Defyはケーブル類が左に集中しているので、ちょっとごちゃごちゃしている。
