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シマノハブ、ベアリングの球が3個足りない! [日常]

CRCで購入したCUBEのMTBのホイールは、ShimanoのハブにCUBEのリムでなかなかよろしいと、満足していたのだが、Bike24で購入した新しいタイヤを着ける際、ハブをぐりぐりしてみたら、かなりのガリハブであることがわかった。Shimanoのハブらしからぬ状況だと、よくよく見ると、そこにはChinaの文字が。あれ?Chimanoのハブって、わざわざChinaとか書いてあったっけ?まあ、日本では作っていないのだろうが、大きくChinaと書かれている印象も無かったので、これは怪しいと、まだ数十キロしか乗っていないが、メンテをすることにした。
分解してみると、なんとママチャリのハブよりもシンプルな造り。通常ついている、水等の侵入を防ぐプレートのようなものは一切なく、ただのカップアンドコーンのみで構成されている。とりあえず、前輪のシャフトを抜き、グリスを確認すると、ちゃんとデュラグリスが入っており、よしよしと感心。ガリハブだったためだろう、グリスが若干着色しており、作製時に発生したと思われる切削屑も紛れ込んでいた。要するに、若干いい加減な組み立ての印象だ。で、ベアリングの鋼球をクリーニングしようと思って、数えてみて驚いた。19個しかない。前輪の鋼球は11+11で22個だ。3個も足りない。これまでハブのメンテナンスは相当数こなしており、鋼球は一個たりとも失くしたことは無い。変なところに紛れ込んだわけでもない。確かに足りないのだ。まあ、2-3個無くてもハブは成立するが、さすがに3個も足りないとは驚いた。在庫があるので、3個補充するか、総とっかえするか悩んだが、よくよく色をみると、どうもステンレス球っぽい。手元のステンレス球と鋼球(どちらもシマノ純正)と比較すると、ステンレス球の色なのだ。うーん、超安物的構造のハブにデュラグリス+ステンレス球で3個球抜きって、なんともちぐはぐな感じだ。まあ、MTBなので、水の侵入は避けられないと考え、ハブの構造はシンプルにし、水が浸入しても錆びないステンレスにしたとかいうと、まあ若干納得できるだろうか。それにしても、3個足りないのはあり得ない話だが。
というわけで、ステンレス球を3個補充して組み上げた。ハブの調整は、若干当たる感じが良いというブログを読んだことがあり、実際以前はそうしていたが、それは間違いであると、よくよく考えればわかる。市販のベアリングも回りが渋いことがあるが、それは封入されているグリスが固化しているためであり、グリスを洗浄すれば、抵抗なく回るくらいのクリアランスが確保されている。鋼球が、カップやコーンに直接当たってしまうほど締め上げてしまっては、ベアリングの意味が無い。隙間にグリスの薄皮が入った状態が正しいはずである。これにより潤滑されるので、ベアリングはほとんど摩耗しないのだ。カップ、コーンが球のRに近いRで成形されているのも、そこに油膜をうまく形成するためだ。強く締めると、カップやコーンが傷ついて、油膜形成ができなくなってしまい、どんどんひどい状態になってしまうわけだ。ハブは、抵抗なく回り、かつがたが出ない程度に調整するのが正しい。玉押しは指で締める程度が正しいはずだ。そのため、そのあとのナットの締め付けが難しいのだが。これは、スパナを3本使うと良いという自転車屋のブログがあったので、今回試してみたが、うまくいかず、結局締め上げの手加減で数回試すことになった。いずれにしても、最終的に良い感じで仕上がり、無事ガリハブは何の抵抗も無く回る状態になった。
 後輪の調整には、ディスクブレーキとカセットスプロケットを外す必要があるが、なんとどちらも締め付けが非常に緩かった。まあ、緩くても即座にどうにかなるわけではないが、GIANTで購入の自転車は血管切れるほど力を入れないと回らなかっただけに、その辺の差を感じる。後輪のハブは、なんとデュラグリスでは無かった。安いリチウムグリスの色だ。ただ、グリスの封入は、前輪よりはましで、球も欠損が無かった。しかし、回すと同様のガリハブで、グリスの汚損も進んでいた。こちらは普通にクリーニングして、デュラグリスを入れて組みなおした。これで、前後輪ともスムーズに回るようになった。何しろ、タイヤだけでも800gを超える重さなので、回すとなかなか止まらない。まあ、それはそれで面白い。ロードバイクとは全然違う感じだ。
 最後にホイルバランスをとってみた。CUBEの安リムに重量級のタイヤなので、さぞかし相当バランスが崩れているだろうと思ったのだが、5g程度のウェートで修正可能な程度で、想像よりも良好だった。面白いのは前後輪ともほぼ同じ個所にウェートをつけることになったことだ。おそらくリムの溶接個所がバランスの狂いの原因なのだろうと思われる。
 曇りの天気だと思っていたのだが、いつの間にか日が出ていたようで、ガッツリ日焼けしてしまった。朝5時に出発して、霞ヶ浦を一周(全行程123km)してきた後に上記作業をやったので、どこか感覚がおかしく、全身汗まみれだったのだが、暑さもあまり感じなかった。やややばい気がする。

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サムライ天辻

ルパン三世のマモーの正体。それはプロテリアル安来工場で開発されたSLD-MAGICという高性能特殊鋼と関係している。ゴエモンが最近グリーン新斬鉄剣と称してハイテン製のボディーの自動車をフルスピードでバッサリ切り刻んで、またつまらぬものを斬ってしまったと定番のセリフ言いまくっているようだ。話をもとにもどそう、ものづくりの人工知能の解析などを通じて得た摩耗の正体は、リカバリー性も考慮された炭素結晶の競合モデル/CCSCモデルとして各学協会で講演されているようだ。
by サムライ天辻 (2023-09-05 20:18) 

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