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タイヤの幅は23Cが好き [日常]

ワイドリムのホイールが増えて、完成車に装着されるタイヤの幅が以前の主流(?)だった23mmから25mmに変わりつつあるようだ。これに伴い、23mmが良いのか25mmが良いのかという議論が一時盛り上がった。私がロードバイクを買った時がちょうど25mmに変わりつつある時期だったため、私もまじめにどちらが良いのか検討した。ここで良く話題に上るのが転がり抵抗の大きさだ。これも真剣に検討し、確かに25mmの方が有利であるとの数値データを見つけた。初心者の頃は、自分で判断する能力がほとんど無いため、ネット上での評価や雑誌の記事で情報を仕込み、判断していく事になるが、2-3年いろいろ試しながら乗っていれば、だんだん自分で様子がわかってくる。で、最近の私の考えは、23Cで良いかなあというものだ。別に25Cでも良いが、どちらかと言えば、23Cが好みだ。
この論争が起きたときに、25Cでは同じ空気圧なら転がり抵抗が小さくなるので、タイヤのサイズアップに伴う重量増が打ち消されて最終的に有利になるという論理がまかり通った。しかしだ、そんな転がり抵抗のわずかな違いが問題になるような乗り方を私はしていないという事に気がつくことになる。凝り性の人は、とにかく自分のマシンの性能がベストである事を望んでしまうが、必ずしも正しくない選択であることに気がつく。25Cの方が、乗り心地が悪いのだ。25Cの方が転がり抵抗が小さいという議論は、タイヤの変形が小さいというのがその理由である。変形が小さいという事は、要するに乗り心地が悪いと言う事になる。実際には、タイヤの幅が変われば空気圧も変えるので、議論は複雑化するが。
そもそも、なぜか多くの人がかなり高い空気圧が好みの様で、タイヤやホイールの最大圧近くに空気を入れている様だ。私も以前はついつい空気圧を高めにしていたが、適正圧のおすすめというYoutubeを見て、考えを変えた。それ以来、かなり低めの6.5気圧くらいにしている。23Cで6.5気圧だと、非常に快適である。で、この快適だという事が、転がり抵抗云々よりもずっと大事だという事がわかった。6.5気圧では、リム打ちパンクするのではと思われがちだが、全然問題無い。これは想像だが、ツールドフランス等のレースに出場する選手でさえ、この快適性は重要なファクターだと思われる。快適でなければ、ロングライドは耐えられないだろう。つまり、転がり抵抗だけで決めている訳ではなく、快適性などの多くのファクターを考慮して、最も速く走れる設定を考えているのだと思われる。しかし、彼らが使うのはクリンチャーでは無いので、彼らの導いた答えが我々趣味の自転車乗りに適合するとは思えない。これも想像だが、クリンチャータイヤを設計する際には、おそらく特定の幅を想定していると思われる。例えば、コンチネンタルのGP4000を設計した際には、おそらく23Cかそれよりも細い幅を想定して設計しているのだろう。もちろんラインナップとしてはいくつかの幅を用意するだろうが。乗り心地や転がり抵抗は、空気圧だけで決まる物では無く、当然タイヤ自体の剛性や弾性、ダンピングの性質によって変化する。そして最も好ましい性能を発揮すると期待できるのは、当初の設計時の幅のタイヤだろうと思われる。実際、GP4000SIIは23,25,28mmの3種類試してみたが、個人的には23mmが最も良かった。ビットリアのコルサG+は25mmしか試していないが、これは開発時期からして25mmをターゲットしていると想像している。だとすれば、このタイヤは25mm幅が最も性能が良さそうに思える。で、コルサG+とGP4000SIIでは、全然乗り心地が違うのだ。それは空気圧や幅の違いとは比べものにならないほど違う。グリップはどちらも十分高いので、そこは問題にならない。後は私にはわからない性能の差と、乗り手の好みなのだろうと思われる。
で、結局何が言いたいのかというと、まあタイヤの幅はどうでも良いかなあと言うことだ。ホイールにはめて見た時の格好の良さも重要だ。チューブラーのように、リムと一体化した格好の良さに近い雰囲気が出ると、うきうきする。それには23C以下が良い。そしてやはり重要なのが、重量だ。25Cは明確に23Cよりも重い。GP4000SIIは、25Cと23Cで重さはあまり変わらないのだが、チューブの重さが違うので、実はトータルで結構違ってくる。この重さの違いは、ヒルクライムでは影響すると考えている。もちろん、タイムを1秒でも縮めたいとかいうレーサー的発想では無く、少しでも楽に登りたいという意味だ。楽に登れれば、いままであきらめていたコースにもチャレンジできる様になる。これは大きな違いだ。その意味で、当面の解は23Cである。もちろん、20Cとかいう解もありそうだが、それは今後の楽しみとしたい。それよりも先にラテックスチューブやチューブレスタイヤを試すのも良さそうだ。一応、ホイールはチューブレスレディーで、いままで一度もパンクした事が無いので、おそらくチューブレスにしても多数回泣きを見ることは無いだろう。カーボンホイールにチューブラーというのも一時検討したが、コストの高さから、それは趣味の域を逸脱しすぎるというのが、今の結論である。

以上、いろいろぐだぐだと書いたが、完成車に25mmのタイヤが装着されている現状に、やや同意できないというのが今回の意見である。ワイドリム・ワイドタイヤが主流になってくると、ホイールを買い換えてワイドタイヤを試そうとする趣味のライダーが増えるだろうというのが、おそらくマーケットのもくろみなのだろうが。まあ、一時タイヤの幅の議論で盛り上がって楽しんだので、まあ良いかという気もするが。問題はいろいろ試すために買ったタイヤが使い切れない事だ。意外に減らない。

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たかにぃ

最適なタイヤ幅はリム幅に従うので、ホイールを買い替えない限りベストなタイヤ幅は変わらないですね。
リム幅(内幅)13mmなら20mmタイヤ、15なら23mm、17なら25mm、19なら28mm…
今の完成車に付いてくる初期ホイールは殆どがリム幅17~19なので、25mmタイヤや場合によっては28mmタイヤが入っているわけです。
by たかにぃ (2018-03-26 15:26) 

Hiro

コメントありがとうございます。
そういう事になりますね。気になる方は、適正な幅のタイヤを使うのがよろしいかと思います。
ちなみに、Defy advanced 2 (2015)は購入時25mmのタイヤを履いていましたが、後輪を外そうとすると、タイヤがフレームに引っかかってなかなか外れませんでした。フレームが25mmにちゃんと対応していないんですね。履かせてしまえば、クリアランスは十分なので、おそらく設計時にタイヤを外す時の動きまで十分に考慮して無かったのでしょう。23mmにすると、楽に外れます。
by Hiro (2018-03-27 04:02) 

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