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コーヒー手鍋媒染はカセットコンロが好ましい [日常]

2年以上、台所のコンロで手鍋焙煎をやってきたが、最近ようやくカセットコンロに換えたところ、コーヒーが断然うまくなった。先日テレビの「ざわつく金曜日」で、人気のたい焼き店でこだわってカセットコンロを使う話を放送していたが、理由は同様だと思う。
我が家は田舎なのに、都市ガスが来ており、ガスの種類としてはメタン主体となる。一方、カセットコンロのガスはブタンだ。単位質量あたりの燃焼熱はどのガスも似たようなものだが、モル数あたりの燃焼熱は大きく異なる。メタンは212kcal/molなのに対し、ブタンは683kcal/molある。ガス圧はモル数で決まるので、同じガス圧だと、ブタンの方が炭素数が多い分だけ、ずっと燃焼熱が高くなるわけだ。考えれば単純な話なのだが、なぜか都市ガスの方がプロパンより高カロリーだとずっと信じていた。実際には、当然都市ガスよりもボンベで提供されるプロパンやカセットコンロのブタンのほうが、コンロの火力は高カロリーである。
まあ、カロリーが低いならその分火を大きくして焼けば良いだろうと思われるのだが、実際には焼け加減が違ってくる。それが上述のたい焼き屋さんの話だ。ダイレクトに炎で焼き型を焼くたい焼きに比べればコーヒー焙煎はかなり間接的な感じはするのだが、実際結果は大きく違っている事を私の嗅覚・味覚が示している。おそらくは、鍋の底のより小さな面積に高いカロリーが集中して、効率よく豆の温度を上げることができるのだろう。まあ、詳細は不明だ。いずれにしても、長いことうまく焙煎できないと思っていた豆も、あっさりとおいしく焙煎できたし、温度管理もずいぶん楽になった。
カセットコンロのガスは、イワタニの純正品は結構高額だが、安売り店や百均では他社製のものが1本100円程度で販売されている。中身は同じブタンで、取り付け金具はJIS規格らしいので、互換性はあるはずである。容量も250gで同一、1回の焙煎で使用する量は17gくらいだと思うので、安価な物を使えばガス代はかなり安く上げることができる。なお、ガス器具の承認において、コンロとガスのカセットはセットで承認を受けているので、他社製の組み合わせは未承認機器となり、どこに問い合わせても使用してはいけませんという答えになるらしい。ご注意を。
そういえば、米国では、ガスコンロの使用が禁止されるかもとかいうニュースを見た。コンロから排出される微粒子が健康に良くないらしいが、それとは別に、炭酸ガスの放出もあるので、今後は電気式に置き換わって行くのが時代の趨勢かも知れない。手鍋焙煎も、IHヒーターでやらなければならなくなるのかも。あ、薪の火なら炭酸ガス的にはOKだったかな。変な理屈だが。

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