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つくばは田舎? [くだらない話]

先にも書いたが、最近、ことあるごとにつくばは田舎だなあと感じるようになった。

さて、20年前もつくばに住んでいたのだが、そのときは田舎だとは思わなかった。実際にはそのころの方がずっと田舎だったのだが。要するに、そのときは私も田舎者だったという事だろう。だとすれば、現在、つくばに住んでいて、つくばを田舎と感じていない人たちは、田舎者だということになろう。田舎者と言われると当事者は嫌悪感を示すと思うが、あえて言わせて頂く。
私がつくば地区に来た30年前には、まだ市町村合併前であり、田舎の村や町の中にいきなりビルが建っている、異様な街であった。当時十分な予算があり、道路や施設が整備されていった。街並みは都会風で、どんどん外部から人々が入って来て、いわば都会に近い状況であった。しかし、その後常磐新線もなかなか通らず、次第に街はさびれ、スラム化し、人々は土着した。つくば市は茨城の文化圏に飲み込まれ、活気を失った。しかし、このまま終わるのかと思っていたところに、TXが開通し、やにわに活気づいて来た。これが現状である。
元来サイエンスシティーであるから、多くの住人は研究者やその家族であり、外国人も多く、人事の流動性から、住民が土着しない環境が都会風な文化を生んでいた。ところが、なぜかつくばでは土着が生じた。研究者でさえ、もはや茨城県民の風格を備えている。研究者がつくば市内に家を建て、住み始めたのだ。
都会では、土地に根ざした習慣が通用しない。問題が生じるたびに、新たな住人たちによって、合理的に処理されていく。むかしからこうと決まっているからというのは理由にならないし、誰も協力してくれない。従って、自治体の運営には合理性や説明責任が強く求められる。これが田舎になると、説明も合理的理由も無く(おそらく誰も知らず)慣習という理由で、物事が進められていく。地域の習慣に従わない者への差別もある。
つくばでは、後者の運営がまかり通っている印象を強く受けるし、住人はそれを受け入れている!なまじ、都会育ちの学識経験豊かな連中が関わって築き上げられた田舎組織なだけに、始末が悪かったりする。妙なところにこだわりがあり、しかも地元と融合していない。ちょっと風変わりな田舎なのだ。

要するに、田舎とは、街のハードウエアとは関係なく、住人たちの思想の合理性によって測られる尺度であり、その意味でつくばはかなりひどい田舎である。しかし、TX開通に伴う新たな住人の流入で、少しずつ変わりつつあるのも事実で、私はちょっとだけ期待している。
秋葉原から45分は八王子よりもはるかに便利である。しかも、中央線ではない、TXだ。これから驚くほどの人口流入があるに違いない。気違いじみた沿線住宅の価格設定を見れば、納得の事態である。はやく都会化されれば良いなあとつくづく思うのである。


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