変圧器

海外出張のため、始めて変圧器を購入した。
通常、海外出張に持っていくのはPCくらいなので、変圧器は要らない。付属のACアダプターは国際仕様だからだ。（コストダウンのためであろう）珍しく携帯電話（au)のアダプターは１００V仕様だったりするが、海外で携帯を使うほど裕福ではないので、これも不要である。（もっともダイソーで充電器を買うとこれは国際仕様だったりする）長期の出張だと、電気ポットを持っていきたくなる事があるが、これはフランクフルトで買った現地仕様のポットがあるので、これもOK.（電気ポットが使えるような変圧器はポットよりも重いし）
というわけで、これまで変圧器のお世話になった事はなかったのだが、今回電動歯ブラシを持っていきたくて、購入する事になった。電動歯ブラシは充電式で、一回充電するとおよそ１週間使える。しかし、今回の出張は１１日であり、途中でバッテリー切れの心配があった。バッテリーが切れたら、手で磨けば良いと思うだろうが、一度電動歯ブラシの快感に慣れてしまうと、そうそう手で磨く気にはなれない。
つくば駅の近くの旅行グッズの店で４千円以上もする変圧器を購入した。もちろん、歯ブラシよりも高い。（歯ブラシをもう一つ購入して充電して持っていけば、安く目的を達せられたのではという疑問も当然わき起こるが、まあ、要するに変圧器を買ってみたかったのだ）
以前から、不思議だったのだが、なぜ単なるトランスがこれほどまでに高価なのか。エレキの心得のある者からみれば、どうみたってせいぜい１０００円くらいの代物である。これになにやら安全回路なるものをくっつけて、旅行グッズと銘打つと４０００円で売れるらしい。
ばかばかしいと思いつつ、購入したのだが、そこではたと気が付いた。この変圧器、現地で使ってみるまで正常に動作するかどうかわからないのだ。国内で２２０Vなる電圧をテストする環境は滅多にない。不具合があれば、交換等してもらえるだろうが、現地で気付いてももう遅いというものだ。旅行先でこの手の製品を入手するのは極めて困難なのだ。（逆の変圧器なら入手可能だろうが）なんともリスキーな製品だと、痛感した次第である。
ちなみに、購入した変圧器は正常に動作したのだが、あまりまじめに歯磨きをしなかったせいで、歯磨きのバッテリーはかなり長寿命となり、最後まで電池が切れることがなかった。要するに、変圧器を買う必要は無かったのだ。
まあ、よくあるお話。