Agree

私は学生時代から２０年以上にわたるATOKユーザーである。
一太郎は使わなくなって久しいが、MSIMEのバグが嫌いで、未だにATOKを愛用している。一太郎を使わないということは、それほどバージョンアップしなくてもあまり支障がないと言うことで、結構古いATOKを使っていたが、最近ひさしぶりに新作Just Suiteを購入したので、感想などを記す。
ちなみに、使用環境はWIndows XPである。
ATOK２００７
おそらく何か機能強化されているのだろうが、単にインストールしてこうして使っているだけでは、何も変化を感じない。アイコンが少し変わっただけ。以前のバージョンはATOK16で、これはアクロバットできちんと入力できなかった。いま試したところ、最新版ではとりあえず入力は可能なようだ。
一太郎
機動は問題ない。まだ一文字も入力していないし、今後も予定無し。ちなみに、昔の一太郎の面影はなく、かといってWordとも違うというのが以前の印象であった。学校の先生などは、長年にわたって受け継がれてきたファイルがあるので、離れられないかもしれないが、私はWordのコンバータで充分であった。
花子
これも滅多に使わないが、寸法線機能はちょっと便利で心を動かされた。しかし、寸法値の入力しなおしがすぐにできない（やり方がわからない）のが欠点。これは普通に必要な機能。
花子フォトレタッチ
機動を試みていない
PDFエディタ
これはgood。もちろん、アクロバットの方がずっと良い。しかし、安価に入手できるPDF作成ソフトとしては価値がある。編集機能等は無きに等しいが、時々しか使わず、高価なアクロバットを買う気の無い人には良い。Powerpointからも問題なく動作した。
Shuriken２００７
ユーザー登録すると、ダウンロードできる最新版Shuriken。実はこれが欲しくてJust Suiteを買った。webページで様々な新機能や使いやすさを謳っているので、欲しくなったのだが、実際にはそれほどの違いは無い。表示のカスタマイズ機能が減って、趣味に合わなくなった気がする。まあ、ちょっとだけ速くなった気がする。着信通知は、外部のスパムフィルター機能には対応していないようだ。
Agree
これも、ぜひ試してみたくて買ったのだが、はっきり言って使い物にならない。PowerPointを持っている人は買う必要はない。特にアニメーションのひどさは目に余る。何をやらせてももたついて、プレゼンについて行けない感じ。PowerPointとの互換性も完全でなく、グラフが表示されなかったり、アニメーションの動作が異常になったりと、深刻なレベルで「使えない」
高価なPowerpointを購入する予算が無く、しかし、ファイルの内容を見たりいじったりしてみたいという程度の人には有効かもしれないが、それ以上を望んではいけない。なぜこのレベルで販売に踏み切ったのか、少し疑問を感じる。

結局全体として、ATOK、一太郎は良いとして、それ以外のソフトは、純正品を買うと高くて手が出ないが、このまがい物なら安くて良いよというレベルである。PowerPointで１００MBを超えるようなファイルをつくっている際に、時々お亡くなりになり、かなりの時間を無駄にすることがある。もちろん、自動バックアップの機能である程度救われるが、完全でないところがむしろ始末が悪かったりすることもある。Agreeにこういった不安定性が皆無であれば、評価できるかも知れないが、ちょっと見る限り、あの動作の遅さはむしろ逆の様な印象をうける。
しかし、こういったソフトの販売法（使い物にならないソフトとの抱き合わせ商法）は、任天堂の得意技かと思っていたのだが、Just Sysytemもやるとは思わなかった。