アロエの越冬

アロエはなかなか役に立つ薬草である。かつて、胃の調子が慢性的に悪かった頃、お酒を飲むとすぐに気分が悪くなってしまっていたが、しばらくアロエジュースを作って飲んでいたら、ずいぶん調子が良くなった事がある。有効成分のアロインはちゃんとした薬として認知されている。（副作用もあったと思うので、注意）一時、ずいぶん熱心に育てていたが、ここ数年は住居の関係で育てていなかった。今年、引っ越したので再度アロエを育て始めた。で、そろそろ越冬の準備というわけである。以前は、越冬の仕方が良くわからず、保温のために木枠を作って落ち葉を詰め込んだり、室内に取り込んだり、いろいろ試したが、なかなかうまく越冬できなかった。そんな折、丁度秋口に狭い部屋に引っ越した事があり、育てていたアロエを全部切り倒し、まとめてポリ袋に入れて引っ越し、そのまま玄関脇に放置した事があった。なんと、アロエは全部綺麗に越冬できたのだ。
今は、ネットで検索すると越冬の仕方がちゃんと記載されている。上記の方法は偶然にも正しい越冬方法だったのだ。アロエを根本で切り、切り口を乾燥させてそのへんの氷点下にならないところに放置しておけばよい。これで休眠状態になり、ひからびる事も無いし、そのまま収穫する事もできる。春になる頃には切り口に根が出てくるので、そのまま植えれば元気に育つ。アロエは根の成長がすごいので、鉢植えの場合、そのまま越冬してもどうせ２年に１回程度は植え替えなければならないので、越冬の際に根を切り取るのは手間が省けて丁度良いというわけだ。
越冬処理前に、久しぶりにアロエジュースでも作ってみるか。実は牛乳を入れてミキサーにかけると苦みが消え、やや青臭いがフレッシュジュースのような感じになる。さらに蜂蜜で甘みを加えると、かなり美味しいジュースになる。直接葉っぱをかじると、苦みと酸味で吐きそうになるのだが。