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自転車中毒 [日常]

どうも自転車中毒というのは本当にあるようだ。
ママチャリに乗っても、それほどの快感は感じないが、ある一定以上のレベルのスポーツバイクに乗ると、妙な快感がある。しかも中毒性がある。エンジン付きのバイクや自動車でも類似の快感を感じる気もするが、自転車ではそのレベルがかなり高くなる。スキーとも類似の気もするが、自分の足でこぐというところが微妙に作用しているようだ。
ドーパミンの分泌の必要条件が自転車の乗車とうまく適合するかのような記事を見るが、確かに何かがドバドバ分泌されている気がする。重要なところは、ペダルをこいだ力が効率良く加速やスピード維持に活かされ、風を切り、景色がめまぐるしく変化するほどのスピード感を得られるところだ。この感覚は、ママチャリでは得られない。自動二輪でも、物理的には類似の状況にはなるが、自力でなくエンジンの力を使っているため、スピードは快感ではあるが、達成感が足りない。自転車では、そのスピードを自力で達成しているところが重要だ。ママチャリの様に、効率の悪い機械では、スピードの快感よりも、それに対する肉体的な苦痛が勝ってしまうため、快感を得るに至らない。
自転車中毒になると、高価なロードバイクを購入したくなるのも、当然の事である。如何に効率良く高速に達し、それを維持するか。それが実現されると、高い快感を得られるというわけだ。中毒と称するのは、こういった快感を得るために、常識外れな出費をする事に抵抗がなくなるためだ。自転車中毒になった者は、100万円を越える自転車を購入したり、それを入念に手入れしたりする事により、さらなる快感を得ようとする。
さすがに私はそこまで中毒になっていない。しかし、20万円くらいなら出しても良いかなあとは思う。その程度の症状の中毒患者である。何しろ、RX2が納車されて2週間ほどだが、もう次の自転車が欲しくなっている。理由は、リンリンロードで抜かれたことだ。相手はロードバイクだ。抜かれた理由は、脚力ではなく、タイヤの転がり抵抗と空力特性の差だと信じている。だから、クロスバイクではなく、20万円程度のロードバイクを買えば、次は負けないと信じている訳である。で、誰にも負けずに高速を維持できると、さらなる快感が得られると思っているのだ。
こういった、快感のメカニズムを解析すると、そこには新たなマーケットが存在するのではないかと思い至る。快感が得られる手順を踏めば、自転車以外でも類似の中毒症状を引き起こすことが可能なはずである。そして中毒患者は、快感を得るためにはいくらでも金を出すのだ。
任天堂のWiiは、こういったバーチャルなスポーツのマーケットを狙ったのでは無いかと思う。実際、テニスゲームで肘を痛める人が出るほど、それなりの快感を得られたのではないだろうか。ただ、最後はあまりうまく行かなかった様だ。最終的にはリアリティーが足りなかったのかも知れない。現実の世界は複雑で、刺激的だ。ゲームの世界の単調さではなかなか快感を維持できないのかも知れない。高級な道具や、技術の習得による上達が実感を持って感じられないと、快感を維持できなくなる。
しかし、今後確実に広がるマーケットであると、確信する。
さて、次はどの自転車にするか。


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