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出張に備え、ついに折り畳み自転車をクリック [日常]

 7月上旬に箱根で会議があるのだが、会場のホテルが恐ろしく高額であることに気が付き、慌てて近隣のホテルを予約した。ほっとしたのもつかの間、同僚からかなり遠いホテルであることを指摘された。調べてみると、なるほど会場のホテルを勘違いしており、会場から6㎞ほど離れていることが分かった。何か交通手段があるだろうと調べると、バスがあったのだが、結構高いし本数が少ない。ああ、こんな時自転車があれば、自転車で通えるのに。
 学会の際に、現地まで自転車を持っていき、会場までを自転車で通うというのは、なかなか魅力的なアイデアなのだが、実際にやろうとするとこれは結構面倒くさい。ロードバイクには輪行袋なるものがあり、電車で自転車を運べるのだが、実際にはかなり大きな荷物になるし、路線バスには乗れそうな気がしない。まあ、ロードバイクで輪行するのなら、バスになんて乗らないので、それはそれでOKなのだが、学会に持っていくとなると、かなり状況が異なり、途中から自転車で会場に向かうなどというのはかなり難しい。やはり、目的地のホテルまでは公共交通機関でたどり着くのが望ましいということになる。そうなると、通常のロードバイクを持っていくのは難しい。まあ、盗難の危険があるので、高価なロードバイクを会場への交通手段には使えないため、どっちみちこの解は無いのだが。そうなると、比較的安価で、持ち運びしやすい自転車を荷物としてホテルまで運ぶという事になる。そこで気になるのが、最近はやりの軽量折り畳み自転車である。もちろん、この分野にも老舗があり、なかなか良いものが売られていることは知っているが、高価なものが多く、その割に折りたたんでもそれほど小さくないものが多い。いや、なによりも高価な自転車では、結局盗難のリスクから離れられない。そんななか、最近では比較的安価な軽量折り畳み自転車が数機種販売されていて、そこそこ評判が良いようだ。ただ、多くの場合、自動車に乗せて運ぶことが前提で、折りたたんでもそれほどコンパクトにはならない。気軽に車に乗せて運び、行った先で自転車で移動するというのがその本来の使い方のようだ。そうなると、電車やバスで運んで現地で足として使うという用途ではなかなか難しい。小さくするには車輪を非常に小さくする必要があり、これは実用上かなり厳しいので、ある程度の大きさは覚悟する必要がある。
 そんな状況でも、なんとかチャレンジしようとクリックしたのが、Dragon bikeで販売しているRIFLE S4-2000 14" FOLDING BIKE 3-SPEED というやつだ。以前、もっと安売りしていたようにも思うのだが、今回の価格は42800円だった。それほど安くは無い。しかし、この自転車、リア3段の変速付きで重量が7.9㎏と軽いのが特長だ(実物がどうかはまだわからないが)。これは私のロードバイクよりも軽い。大きさもさることながら、まず軽くないと持ち運べないので、ここは重要だ。さて、通常の折り畳み自転車の使用法は、簡単に折りたたんで持ち運ぶというものだが、今回の様に出張に持っていくとなれば、かなり本格的に分解することも可能である。幸い分解整備は得意なので、取り付け・取り外しに必要な工具が重くないパーツは分解が可能だ。かなりバラバラにしても30分から1時間あれば組み立てられるので、ほとんど問題にならない。で、くだんの自転車を見ると、通常の折り畳みでは、61×61×35 cmということで、このままでは最大級のスーツケースでも収納不可であると思われる。これを分解して、なるべく小さなスーツケースに収納するのが、今回のプロジェクトである。さて、どうなるか?首尾よく収納できれば箱根の会議に持参する予定だが、そもそもいつ納品になるのか定かでないので、間に合うかどうかも不明である。

2018.7.3 追記
出荷には時間がかかったが、一旦出荷されるとそれほど時間がかからずに届いた。折り畳み自転車は、前輪・後輪が並ぶ形に折りたたまれ、シートポストを下に突き出して、3点目の支持を作る。そのため、このシートポストの部分に荷重が集中し、箱を貫くことになるのだが、案の定段ボール箱はシートポストの位置が穴が空いていた。しかし、特に大きな傷もなく、とりあえず無事に到着である。取り出すと、すぐに組み立てて、ペダルとサドルをつければ走り出せる状態だったので、さっそく試乗してみたが、ブレーキレバーは重く、トップではチェーンの飛びが出てまともに漕げないなど、これは使い物にならないんじゃないかという状態だった。とりあえず、調整は翌日にして、その日は終了。
 翌日、午後から調整を始めた。よくよく明るい日差しの中で見ると、組み上げた後の調整がいい加減であることが分かってきた。ブレーキはVブレーキだが、信じられないほど重く、効きが悪い。よくよく見ると、ケーブルガイドがひん曲がっていたり、ブレーキシューがあっちゃ向いていたり、いい加減極まりない。というわけで、インナーケーブルを抜いて、ケーブルグリスを塗布し、ひん曲がったガイドの交換や、ブレーキシューの調整を行ったところ、驚くほど良く効くブレーキになった。気を付けてレバーを握らないと、体が吹っ飛びそうな感じである。で、トップギアでのチェーン飛びだが、RDのテンション調整ネジが、めいっぱい締めあげられていたため、プーリーがスプロケットから離れ、トップギアでのチェーンのかかる歯数が少なくなっていたのが原因であった。テンション調整ネジを緩め、チェーン飛びが出ないレベルまで戻した。しかし、これを緩めると、プーリーがスプロケットに近づきすぎて、変速時にチェーンが少し引っかかる。もう少し様子を見ながら調整が必要かも知れない。折り畳み方もいろいろ検討して、ネットの写真等も参考に調整したところ、結構コンパクトに折りたためることが分かった。しかし、最後の最後で、ハンドルポストとフレームが当たり、後輪と前輪がくっつくところまでは行かないことがわかった。これは、ハンドルポストの高さ調整機構がフレームに当たってしまうためで、ハンドルポストの高さ調整機構のついていないひとつ前の型なら、もっとコンパクトにたためるようだ。ここはちょっと後悔した。今回わざわざ調整のついている型を選んだからだ。実際には、ハンドルの高さは最大まで引き出した状態が好ましく(下げると重心が前に移動し、ブレーキ時に危険)、その最大高さの状態で折りたたむのが最も良いので、この調整機構を使う必要はほとんど無いのだ。その分軽くなるだろうし、剛性も上がりそうだ。子供が乗るなどでなければ、ハンドルポスト調整なしをお勧めする。
以上の調整で、かなり普通に乗れるようになったが、やはり下り坂でスピードがでると怖い。これでヒルクライムは無さそうだ。実は出張先は山の中で、近くのコンビニまで高低差が100メートルを超える。ちょっとやばいかも知れない。最初は分解してスーツケースに収めるつもりだったが、それだといろいろな事情でうまくない事がわかり、結局折り畳み用の輪行バッグを購入した。さっそく入れてみたところ、なかなかコンパクトに収まってよろしい。これなら電車での移動もそれほど苦にならないかも知れない。しかし、自宅から駅まで2km以上を担いでいくのはさすがに非現実的なので(汗だくになる)、こうなれば、駅まで自転車で行き、そこで輪行バッグにしまうかと、普通のことを考えている。結局実際に使う段になると、想像通りにはならない問題点が出てくるものだ。しかしそうなると、いつもの通勤用バックパックと出張用カートでは移動できないことになる。というわけで、自転車用に出張用大型バックパックを発注した。ほんの出来心から始まった折り畳み自転車だが、いろいろと追加で必要になり、出費もかさんできた。んでもって、ここにきて出張当日の天候が怪しくなってきた。雨が降れば計画は破綻する可能性が高くなる。泥除けでも買おうかとアマゾンを覗いたが、14インチ用の泥除けは見つからなかった。Dragon bikeにも売ってない。なかなか難しいものだ。

2018.7.10 追記
さて、実際に現地に持ってきて2日間ほど、ホテルと会場の往復を行った。結論を言えば、まあまあなかなか良い。しかし、会場のホテルと宿泊のホテルの間のコースは、想像以上に起伏が激しく、全身汗だくになることがわかった。不動峠を上るのとあまり変わらないかも知れない。何しろ、かなり大きなバックパックを背負って、ここのところの大雨で一面折れた小枝とところどころに落石もある遊歩道を小枝や石や泥を避けながら、かなりの斜度のアップダウンを繰り返しながら6kmほど走るのである。宿泊のホテルから4㎞ほど下ったところにコンビニがあるのだが、ここの往復は思った以上に楽だった。確か高低差が100m以上あるはずだが、会場との往復はその3倍くらいは時間も体力も使うので、なかなかの覚悟が必要だ。ちなみに、宿泊のホテルは花月園、会議の会場は箱根園のプリンスホテルである。
 しかし、ローギアでの登りはなかなか快適で、ポジションさえうまく取れ、汗だくになるのを厭わなければ悪くない。怖いのは下りで、14インチの小さくちゃちなアルミ製ホイールをブレーキをかけたまま1km以上も下って大丈夫なのかと、不安になる。(分解整備をした際に、タイヤも外してリムを見てみたが、それはそれはいい加減なつくりな印象である。スポークテンションは、手持ちのゲージで45-55と大きくばらついており、調整もいい加減だ。まあ、自転車全部でDT-SWISSのR23よりも安価なので仕方がないが。)まあ、全体に剛性が不足しており、やわな感じが不安だが、逆にその分の乗り心地がソフトで、良いともいえる。路面は全体に濡れており、泥除けが無いのを後悔したが、実際には小径ホイールでは、遠心力も小さいため、それほど泥はねしないようで、あまり汚れていない。気を付けて走れば、泥除けは不要かも知れない。
 まあ、いまのところは自転車購入は正解だったといえるかも知れない。しかし、芦ノ湖の遊歩道を深夜一人で走るのは勇気がいる。何しろ真っ暗である。虫やクモも多い。1200ルーメンのバッテリーライトだけが頼みの綱で、これがだめになれば、暗黒に一人である。降りて手探りで進むしか無くなる。そんななか、マムシでも出てくればやばい。(マムシは夜行性ではないか?)ライトの予備は必要だと感じた。
ちなみに花月園の温泉、大浴場は普通のお湯だった。においもカルキのにおいで、味もしない。個室風呂だけが本物の温泉のようだ。温泉のあまり好きでない私にはちょうど良い。
 そうそう、このあたりのホテルには自転車置き場がない。花月園ではご厚意で玄関に置いてもらっているが、プリンスでは折りたたんでバッグに入れ、会議の会場に持ち込んでいる。自転車置き場は無いので、クロークに預けるしかないのだという。駐車場は広大なのだが。

ashinoko-20180709.jpg
遊歩道から見た朝の芦ノ湖

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