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スキューワーの具合が良い [日常]

愛用のDefyは、クイックリリースのディスクブレーキモデルであるため、特にフロントのブレーキ調整が不安定であった。下り坂で、強くブレーキをかけながらギャップを通ってフォークに大きな振動が来ると、ブレーキ調整が狂ってしまう。クイックの締め付け力は十分だという漠然とした思い込みがあったのだが、スルーアクスル全盛になり、クイックよりもスキューワーの方が良いとかいう話を見るにつけ、スキューワーにしてみるかと思っていた。実は昨年末にBBBのスキューワーを購入し、試しに使ってみたのだが、あまり強く締めこむ気になれず、5N・m程度で締めて使い、クイックとあまり変わらないなあという印象だった。しかし、最近もう少し締めこむ必要があることを知り、6N・mまで締めて使ってみたところ、全く違う印象になってびっくりした。ブレーキングしながらギャップを通過しても調整が狂わないだけでなく、ハンドリングの感じや、路面の凸凹を拾う感触まで全く違うのだ。そして、多くの人が指摘する通り、乗り心地が悪くなり、おしりが痛くなった。いずれにしても、大きな変化である。これまでのクイックでの締め付けが全然足りなかったのだということを実感した。
さて、とある自転車店のブログでは、この乗り心地の悪さから、クイックに戻したという話題が出ていた。なるほど、乗り心地は重要な要素なので、それも一つの考え方かと一瞬思ったが、よくよく考えると、やばいんじゃないのと思い直した。確かに、フレームはクイックで締めこむことを前提に設計しているのだろうが、振動を吸収できるほど緩い締め付けを想定しているのだろうか。締め付け力の違いで振動が吸収されるということは、ホイールに加わった力が、ホイールとフォークやフレームとの接触面に隙間を作ることで吸収されるということになる。確かに、直径70cm程度のホイールの外周に加わった力が、幅100㎜や130㎜のハブの両端で受け止めるのであるから、かなり強力に締め付けておかないと、そこにずれが生じることになろう。自転車に強い衝撃を感じるほどの力が加われば、生半可な締め付けでは足りないだろう。しかし、安全な走行のためには、このずれは許してはいけないように思う。ハブはクイックやスキューワーで、十分にフレームに固定されるべきである。クイックでは、その構造上、強力に締め付けるにはかなりの力でレバーを倒す必要がある。しかし、スキューワーではより簡単に強い締め付け力を得ることができる。要は、この違いだけであって、どちらの締め具を使っても、必要な強度まで締め付ける必要があるということだろう。
Defyの話に戻せば、ブレーキの調整が狂うというのは、ブレーキをかけると、前輪はホイールが外れる方向に力が働くためだが、ずれては困るので、それを締め具で抑える必要がある。私の場合、クイックの締め付けでは不十分であったため、調整が狂ってしまったわけだ。これは、締め付けの仕方の問題であり、クイックならずれてもいいという話ではない。クイックであっても、ずれない力で締め付けなければならないわけだ。これがスキューワーにしたら、簡単に実現できたという話であり、これで乗り心地が悪くなったので、緩めて良いというわけではない。スキューワーにしたら、乗り心地が悪くなったというのは、そのフレームが乗り心地の悪いフレームだということであり、その改善は、締め付けを緩めるという方法以外の方法で行うべきである。
とまあ、ぐだぐだ書いたが、とりあえずBBBのスキューワーで満足したので、3個買い足して、次々と変更中である。同じく油圧ブレーキを使っているMTBも見たらずいぶんクイックの締め付けが緩く、やばい状態だった。早速スキューワーにしたところ、これも驚くほどしっかりした感触になった。次は、BXTのフレームに使ってみようと思っている。BB周りがふにゃふにゃなフレームだが、BB周りがゆがむ際、リアエンドやフォークもゆがんでいるはずである。その際、スキューワーでホイールとのずれが抑え込まれると、剛性が上がると考えられる。なんかちょっと期待できそうな気がする。

BBB.jpg
通勤用もスキューワーにした。同じくおしりが痛い。

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