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結局、フロント2速、リムブレーキが最高 [日常]

リア12速が出たりして、フロントシングル化が話題になっていたりする。ヒルクライムしなければ、私もフロントのインナーはまず使わないので、以前フロントシングル化を本気で検討したことがある。しかし、実際のところメリットはほとんど無さそうだとの結論に達した。フロントディレイラーを外してしまうと、ナローワイドのチェーンリングを導入するなど、何かチェーン落ち対策をしないといけなくなる。そんな対策をするなら、2速のままで良い。左のSTIがブレーキだけで良くなると言っても、いくらも軽くならない。しかもフロントシングル対応のSTIを買わないといけないので、選択肢が無い。さらに、ヒルクライムまでフロントシングルでやるとなると、スプロケットに大きなギアを組み込まなければならず、でかいギアは重いので、リアホイールが大幅に重くなる。これはヒルクライムには大きなマイナス要因である。リアホイールの重さを変えずに軽く回るようにするために、フロントのギアを小さくするわけで、フロントの変速は極めて有効だ。ちなみに個人的には、フロントは50/34ではなく、48/32あたりが欲しいところだが、なぜかこの設定は無い。MTB系のアウターとセンターはだいたいこんな感じだと記憶しているが、ロード系にも欲しい。リア11Tなら、フロントは48Tもあれば、私の貧脚では十分だ。ダウンヒルで加速することなど、まず無いので。ヒルクライムの際、フロントを32Tにできれば、リアは28Tで問題無い。これで、11-32Tのスプロケットよりもちょっと軽くできる。回転体の重量は少しでも軽いのが望ましいのだ。
 で、この理屈から、やはりディスクブレーキは楽しくないという結論になった。毎週のように、リムブレーキとディスクブレーキを乗り比べて来たが、最初フレームの違いが大きいのかと思っていたのだが、最近の印象ではホイールの違いだと思っている。ディスクブレーキは、やはり重い。もちろん、油圧のディスクは良く効くので、その安心感は大きいのだが、アルテグラのリムブレーキも十分すぎるほど良く効く。結局、握力が十分あるのであれば、最大制動力はタイヤで決まるので、どちらも変わらない。しかし、ディスクブレーキが良く止まるために払っている犠牲が大きすぎる。「軽くレバーを握っただけで、すぐ止まれますよ」とばかりに、金属板をくるくる回して待機している感じで、余分だなあと感じてしまう。特に、ロングライドで心底疲れ切ったときに漕ぎ出す場合、止まるための機能しか持たないローターまで、この疲れた足で回しているのかと思うと、気分も重くなる。しかも、ダウンヒルで全力で制動をかけると、ホイールがよじれている感が半端ない。ハブの片側だけ制動がかかり、その力をタイヤまで伝えるために、いろいろなところに力がかかって、悲鳴を上げている感じだ。もちろん、壊れることはないのだろうが、そこで得られるメリットがそれほど大きくないので、無駄だなあと感じてしまう。
 そもそも、ロードバイクのディスクブレーキ化はメーカーの販売戦略の一つであり、ユーザーからの要望では無かったはずだ。私のDefyも用途からこの機種に決めた時点で、すでにリムブレーキモデルは存在しなかった。ワイヤー引きのディスクブレーキは良いところが一つもないが、油圧化してもなお、今では大きなメリットを感じない。トッププロの方々は、チームからカーボンのチューブラーリムのホイールが提供されるので、謳い文句通りに、若干のリムの軽量化が果たされるのかも知れないが、せいぜい4万円程度のアルミクリンチャーリムのホイールでは、リムブレーキもディスクブレーキもリムの重量に差は無いどころか、むしろディスクブレーキ用リムの方が重いという話もあり、メリットは皆無だ。
 で、この重いディスクブレーキホイールのデメリットと、気軽にホースを外せないメンテナンスの面倒さ、エア咬みの危険性から整備の時でも気軽に車体をひっくり返せない不便さなどから、なんとなく楽しくないロードバイクになってしまうのだ。これが、私がDefy以降買うフレームが全部リムブレーキ仕様である理由だ。
 もちろん、レースに出る人はまた違うだろう。雨天でもダウンヒルで競うなどの状況があれば、ディスクブレーキの大きな恩恵にあずかれるのかも知れない。しかし、私はレースには出ないし、雨の日は自転車に乗らない。楽しくないからだ。そんな私には、ホイールの軽いリムブレーキモデルが最高である。

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