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レフェリー [日常]

研究者をやっていると、論文の査読が回ってくるようになる。他の研究者が書いた論文を審査し、出版しても良いかどうかの判断の基準となる評価を下す役割だ。最終的な判断は編集者が行う。初めて受け取った時は、やっと一人前の研究者になったような気がして奮起したりしたが、次第に熱意は失せ、面倒だと思うようになる。受け取った論文を、執筆者には誠に申し訳ないが、長期間放っておいたこともある。こういった不埒なことを繰り返すと、そのうち査読が回ってこなくなり、静かになる。せいせいするのだが、社会から見放されたような気もして、申し訳ないやら、寂しいやら。
このようにしばらく不義理していたのだが、最近また少し回ってくるようになった。
新聞勧誘員(地元の販売店ではなく、流しの勧誘専門のやつ)たちは、新聞購読リストを交換しあって、どこどこの家は、朝日が今月で終わるから、読売を売りつけに行こう等と相談しているらしい。彼らは、新規の顧客獲得の歩合で給料をもらっているから、半年ごとに新聞を換えてもらう方が、同業者共々自分の繁栄につながるというわけだ。
で、論文査読者も同様のリストが流れているに違いないと思うのである。特定の出版社に限らず、最近査読依頼が増えてきているのだ。しかし、ひどく不義理をしたAIP関係からは依頼が無い。おそらく完全保存版ブラックリストに名前が載っているのだろう。
最近投稿数の増えてきた雑誌などは、鼻息が荒いらしく、どんどん不採択の判断をして良いと言ってくる。ページ数を増やさずに、雑誌のグレードを上げて、インパクトファクターを上げようという腹だ。さて、それって正しい方向なのだろうかと、疑問に感じるが、そういう雑誌に限ってひどくレベルの低い論文が投稿されてきたりしていて、対応に苦慮する事がある。
ああ、ぜんぜんまとまらないが、もう昼休みも終わりだから、この辺で。
さて、仕事仕事。


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