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上海でリニアに乗りました [日常]

とうとう念願のリニアに乗りました。上海空港に到着し、すぐに駅に向かいました。当日の航空券があれば、2割引きということで、ボーディングパスを見せながら切符を買うと、良く見もしないでちゃんと割引してくれました。あの調子なら、何を見せても割引してくれそうです。さて、荷物検査を受けた後、改札を抜けると、「急いでー」と言われました。どうやらすぐに出発するようです。しかし、私の前の集団は、乗ろうとせずに待合室の方に向かっています。さてどうしたものかと思ったのですが、まあ急げというのだからと乗りましたが、どうもこれが失敗でした。レポートでは空いているとのことでしたが、万博のせいなのか、かなり混んでいました。空席は多くなく、あいている席を探して座りました。
さて、いざ動き出すと、たしかに通常の列車よりはスムーズな気がしますが、それほど乗り心地が良いと思うほどではありません。ドイツの地下鉄などは、ゴムの車輪をはいていますので、かなり静かですが、それと変わらない気もします。もちろん、スピードは全然違います。完全にまっすぐというわけではなく、かなりカーブもありますので、横Gも感じながら、どんどん加速して300km/hまでスピードを上げました。しかし、そこでピタッと加速が止まってしまいました。どうやら300km運転の時間帯だったようです。出発前にレポートを読んで、私の到着時刻なら大丈夫だと思っていたのですが、飛行機が思いのほか早く着き、スムーズに乗れたので、早すぎたようです。本当はもっと高速まで加速するはずなのに、残念です。(それで他のお客は次の列車にしたのかも?)
さて、あっという間に上海市内に着き、地下鉄で上海駅に向かいました。ガイドブックによれば、料金表があるので、それに従って切符を買えば良いという事でしたが、新しい機械に変った様で、地下鉄のマップが示されており、そこで行き先を確認したあと、何号線の地下鉄かを選ぶと、その路線だけの地図に変わり、そこで駅名を選ぶと、料金が表示される仕組みです。これが結構有難迷惑で、こっちは地下鉄の路線図のパターンでこの駅と覚えているのに、最後に選ぶときは、全体像はわからなくなり、中国語で書かれた駅名の中から目的の駅を探さなければなりません。ここで、急に自信がなくなります。似たような漢字の駅があるような気がするのです。どうもこのシステムは中国人でもあまり使いやすくない様で、私の前の女の子も戸惑っていました。結局、私の後ろに並んでいた、若いおにーちゃんに英語で言って確認してもらい、無事に切符は買えました。
さて、ここからが問題です。古いガイドブックによれば、いくつかの駅では、乗り換えでずいぶん歩かされるということでした。そこで、乗り換えが楽なルートを選ぼうとして、4号線で上海駅に向かう事にしました。たぶん、これが最大の失敗だったと思います。途中で乗り換えて駅に着いたのはいいのですが、新幹線の駅がどこにあるのかわかりません。1号線のホームに向かえば良かったと後で思いましたが、その時は逆の出口に向かっていました。外に出てみると、そこらじゅう工事中で、駅前には何もありません。そこを大勢の人が歩いています。どうもみんな目的地が遠い様です。どうも長距離列車の駅を工事している様で、そこを通りぬける事ができないようです。駅前のガードマン等に聞いてみましたが、英語がダメなそうで、英語の話せるガイドに電話してくれました。電話で話したところ、ガイド曰く、「そこは長距離バスのターミナルだ。電車に乗るなら上海南駅に行け」という事でした。上海南駅があるのはガイドブックで知っていますが、上海駅からも新幹線は出ているはずです。いろいろ食い下がると、「近くの警官管に聞け」という話で、結局役に立ちませんでした。
ここから、1時間ていどの放浪の旅が始まります。
仕方なく、人の流れについてかなりの距離を歩くと、何やら駅のようなところにたどりつきました。切符売り場で電車の切符を買おうとすると、「ここはバスの切符売り場だよ、電車の切符はあっちの高いビルの1階だよ」と教えてくれました。で、教えられたところに行くと、確かに狭いスペースに切符を売るカウンターがありました。そこで、ようやく目的の切符を買えました。しかし、出発まで1時間半もあります。
誰かのブログで、週末の上海駅は混んでいて、切符を買うのも大行列で、当日の切符を手に入れられない事もあるというレポートがあったので、心配していましたが、とりあえず1時間半程度の待ちならまあ、OKかなと思いました。さて、これで一安心と思ったのですが、考えたら結局駅がどこなのかまだわかりません。バスターミナルのところに戻り、その付近にいた警備員に切符を見せて、駅はどこかと聞きました。どうも英語はわからなかった様ですが、切符はわかった様で、身振り手振りで行き先を教えてくれました。結局、その通りに歩いて駅にたどり着けたのですが、何しろすごく遠かったのです。途中非常に心細くなりました。およそ駅に向かっているとは思えないところをかなり歩きましたので。
それでも、何とか駅にたどり着き、目の前に地下鉄の入り口がありましたので、ちゃんとした出口から出ればこんな目に合わずに済んだとわかりました。おそらく駅の反対側に出たのでしょう。しかし、そのおかげで切符を簡単に買えたのかも知れません。それほどすごい人出でした。待合室の椅子はすべて埋まっており、どこにも座れません。電車の待ち時間は上海をうろうろしてつぶそうと計画していたのですが、迷子事件で体力を失い、気力も失っていたので、さっさと待合室に入り、長いこと立ったままで列車を待ちました。
さて、念願の新幹線です。これも満席で、乗り込むのにもすごい混雑でした。列車の形を見る余裕もなく、席に着きました。座席番号は通し番号で、アルファベットなどは使っていませんが、わかりやすいです。車両は日本の新幹線だと、ガイドブックには書いてありましたが、車内のデザインは全く違います。さて、いよいよ出発で、確かに日本の新幹線と似たようなスムーズさで加速し、230km/hくらいまで達しました。リニアとあんまり変わりません。
リニアが40元、地下鉄が4元、新幹線が上海から蘇州まで26元です。非常に安いです。でも、蘇州の駅からホテルまでタクシーで26元でした。地図からすると、タクシーはもっと安いはずなのですが、ぼられたというよりは、遠回りされたという感じでした。しかし、駅前の混雑はすごいもので、白タクの呼び込みもすごく、市内の交通もすごく混雑していたので、渋滞を避けるための仕方ない遠回りだったのかも知れません。運転手は感じの良いおじさんでした。
自宅を出たのが、朝の5時半で、上海空港着が12時、ホテルに着いたのが4時半頃でしたので、まあそれほどの問題も無く着いた方でしょう。あの上海駅の迷子事件さえなければ。
疲れました。
帰りは、蘇州から空港への直通バスにしようかと思っていますが、リニアの高速をもう一度試したい気もします。

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