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新型コロナの感染拡大は大気汚染が元凶か [日常]

新型コロナの感染拡大が世界的になかなか終息しないが、重症化率や死亡率は、感染者の年齢、国や地域に大きく依存しているのが特徴だ。例えば、日本における致死率が低いのはなぜなのか、よくわかっていない。しかし、これだけ明瞭な地域差などがあるのであるから、合理的な理由があるはずである。

で、素人の私がたどり着いたのが、COPDである。新型コロナ以前に、慢性閉塞性肺疾患(COPD)の患者数増大が国際的に大きな問題になっている。COPDの患者は、肺胞が炎症を起こしているため、新型コロナの感染率、重症化率が高まることがすでに指摘されている。COPDの原因は、日本では喫煙によるものとされているが、世界的には大気汚染により非喫煙者にも広がっており、各国で死因の3位に位置づけられつつある。つまり、大気汚染が進んだ地域では、COPDの患者数が非常に多い事になる。で、今回ヨーロッパで重症者が多い国は、大気汚染の基準値を超えているとして、警告を受けている国ばかりである。主原因は、ディーゼルの排気ガスによるNO2であるとされる。米国でも深刻な死亡者数を示しているが、米国でもCOPDの患者が非常に多く、増え続けている事が指摘されている。さて、日本ではどうかと見ると、日本でも潜在的な患者は530万人に及ぶとされている。実際に治療を受けている患者は23万人に過ぎず、隠れCOPDが大多数である。
COPDは、慢性疾患であるため、高齢者ほど症状は進行している。これが明瞭な年齢依存性の原因となり得る。単にウイルスの威力が凄いために感染拡大しているなら、いかに元気な若者といえども、それなりに重症化してもおかしくないが、年齢が低下すると重症化率がどんどん低下し、20代以下では滅多に重症化しない。これは、そもそも若年層はCOPDが進行していないからである。重度のCOPDでなければ、新型コロナの感染率も低下すると思われる。
こう考えると、新型コロナの感染拡大は、近年の大気汚染の劣悪化と深くリンクしているものと考えられる。先進国では公害対策をしており、深刻な大気汚染は免れていると期待していたのだが、実際にはそうでは無かったという事だ。実際、新型コロナ感染拡大対策でロックダウンした都市では、交通量の激減により、本当に久しぶりに大気が綺麗になって、遠くの景色が見えるようになったという。そんな都市部に住んでいれば、当然COPDになり、コロナに感染してしまうわけだ。
岩手県が感染者ゼロを維持しているのも、おそらく長期にわたって大気が綺麗なのではないだろうか。PM2.5などは、風向きにも大きく影響される。大気が綺麗で、COPDの患者が少なければ、感染しにくくなると考えられる。県外からの来訪者もいると思われるのに、一人も感染者が出ないのは、そもそも多くの県民が感染しにくい状態と考えるのが妥当である。一方、東京や大阪などの都市部では大気汚染がひどいので、潜在的にCOPDの患者が多く、新型コロナが容易に感染拡大すると考えられる。県によって、感染率が異なるのは、そういう事情では無いだろうか。

新型コロナウイルスは、確かに新型なのだろうが、例えば、都市の大気がこれほど汚染される前の時代に現れたとしたら、果たしてこれほどまでに急速に感染拡大しただろうか。これほど多くの死者を出しただろうか。大気が綺麗で、元気な肺をしていれば、そう簡単には感染せず、感染しても重症化しにくかったのではないだろうか。今回の感染拡大は、人類がこれまで気づきながらも放置してきた環境破壊のつけが回ってきたとも言えるのでは無いだろうか。

感染症の終息には、一定数以上の感染が必要である。そのためには、治療薬やワクチンを開発しつつ、医療崩壊しないペースでゆっくりと感染者を増やす以外に道は無い。死なずにこの山場を乗り切るには、感染者から完全に隔離されて過ごすか、感染しても死なないように備えるかのどちらかだろう。ワクチンの普及には2-3年かかるという。それまで人と断絶して過ごすことは極めて困難である。


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