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DSC-RX100:「電源を入れなおしてください」を掃除機でなおす [日常]

DSC-RX100は、ソニーのサイバーショットで、ちょっとだけ高級なコンパクトデジカメで、研究上、少しまともな写真が必要で10年くらい前に購入した。老朽化しているが、昨日、いじっていたら、突然レンズが中途半端なところで止まって、「電源を入れなおしてください」が出た。で、電源を入れなおしても、この表示が続くばかり。レンズは出たり引っ込んだりしながら、最後は中途半端に出たところで止まる。電源がOnでもOffでも似たような場所で止まっている。
ネットで調べると、要はレンズがちゃんと動かないためにエラーになっており、電源を入れなおしてもダメなら修理に出せという事らしい。元気な人はねじを外してフタを開け、いろいろやる様子がYouTubeなどにアップされているが、残念ながらあまりうまく行かないことが多い様だ。
レンズの制御がうまく行かない原因にはいくつかあり、基本的には埃が原因だと思われるが、同じ埃でも侵入する場所やその大きさ・硬さでいろいろなパターンがあり、素人には対処が難しそうだ。
で、私の場合、レンズはスムーズに出入りしているので、埃が隙間に詰まって動きを妨げているわけではなさそうだ。隙間に挟まった場合には、レンズの隙間のクリーニングを徹底的にやれば、復活することもあるようだが、これでは無い。(実際にやってみたが、症状に変化は無かった)
さて、レンズは動くのになぜエラーになるか。その動きを眺めていると、レンズの位置を検出するセンサーがいかれているような印象を受けた。おそらく、レンズを完全に収納した位置と、完全に飛び出した位置を検出するセンサーが入っており、電源投入時にフルストロークで動かしてその位置を検出し、レンズの座標を決めていると思われる。で、この位置検出のセンサーがいかれてしまうと、どこがゼロ点なのか分からなくなって、レンズの座標が決まらず、安全そうな中途半端なところに止まって、エラーを出すと思われる。で、大体こういう位置センサーは光学式だ。光学式は具合が良いが、光センサーの受光面やマスクに埃がついてしまうと機能しなくなる。どこにセンサーが組み込まれているか、まったくわからないが、当然レンズの近辺だろう。しかも、埃が付着するという事は、外部から多少はアクセスできるところにあるはず。そんな見当をつけて、カメラを眺めていると、バッテリーケースが怪しい。バッテリーを外すと、隙間からレンズの部分が若干見えるのだ。つまり、この隙間から埃が侵入し、センサーを汚染する可能性がある。
グダグダと講釈したが、なんのことは無い、バッテリーとSDカードをはずして、そこに掃除機のノズルをあてがい、最強レベルで30秒ほど吸い込んでみた。結果、見事に直って復活した。おそらくセンサーを邪魔していた埃が取れたのだろう。(実際には埃の位置が少し動いただけかも知れない)めでたしめでたしである。(ねじを外したりは一切していない)
普通ならこんなことはアップしないのだが、調べてみるとこのトラブルは結構頻繁にあるようで、修理に出すと15,000円くらいかかるとのことなので、ひょっとして同様の症状の人は、掃除機で直るかも知れないと思い、ここに書いている。バッテリー収納部分を掃除機で強力に吸っても、簡単に壊れるほどカメラはヤワじゃないと思うが、もちろん何が起きても私は関知しない。

2022.09.23 追記
良くある話だが、上記の掃除機作戦で復活したカメラだが、数日後にはもとに戻り、その後掃除機作戦を繰り返しても復活しなくなった。そこで、ねじを外してフタを開け、様子を見たが、どうも掃除機で掃除できるような構造ではないようだ。レンズとCMOSセンサーのユニットは独立して筐体内に収まっており、固定されていない。つまり、変な応力がかからない様に機械的に浮かせている感じだ。で、フタを開けて押さえつけるものが無くなると、問題無く動くようになり、フタを閉めると動かなくなるという、ありがちな症状だ。特にショックを与えたわけでもないのに、経年劣化で不具合が出るという事は、グリスの固化か、駆動部の摩耗、コンデンサーの劣化などが原因で、上記のようなレンズ位置初期化のセンサーにゴミという線は無さそうな感じだ。修理に出せば直るという事は、メーカーは原因がわかっているのだろう。グリスは使いそうに無いので、モーター周りの摩耗が怪しいが、自慢じゃないがそんなにヘビーユーザーではないので摩耗するほど使っていないと思う。蓋を開けると正常動作という事から、湿気を吸って膨らむ素子が入っており、それを交換すると直るというのがありそうだ。
で、フタを閉めると不具合が出るので、ねじを緩めた状態でカメラをたたいて、ユニットが一番いい具合に収まる位置に収めた状態でねじを締めたところ、比較的良い状態になったようで、確率1/3程度で起動を失敗するレベルまで改善して落ち着いた。今も時々ダメになるが、何度か電源を入れなおすとうまく起動する。
というわけで、新しいカメラを買う事にした。肝心の時に動かないようでは、使い物にならないので。

2023.4.22 追記
新しいカメラは買ったのだが、この使い慣れたカメラが使えないのもしゃくなので、最も原始的な修理を行った。つまり、カメラのバッテリー側のネジを2本外し、他のネジも緩めた状態で、カメラの筐体に0.5㎜程度の隙間を作る。このようにすると、レンズユニットに加わっていた無理な力が解放され、完全に正常動作するようになる。というわけで、この隙間を維持するために、できた隙間に針金を差し込み、隙間を維持して元に戻らないようにし、そこをテープで固定するという原始的業である。この状態ではネジ穴はずれているので、ネジははめられないので、外したままにして、代わりにテープで固定した。筐体がテープで固定されているという、ひどい状態だが、全く問題なく動作する。室内で実験用に使用するには何の問題も無い。捨てるよりはずっとましだ。
めてたしめでたし。

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