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CF-S9の熱暴走を歯間ブラシで改善 [日常]

2009年に購入したレッツノートCF-S9だが、SSDに載せ替えていまだ現役で動いている。しかし、このPCは購入後2年くらいから時々熱暴走し、肝心な時にトラブル発生という困ったやつである。当時、この症状を検索してもあまりヒットせず、はずれマシンをつかんだかと思っていたのだが、今検索すると、S9の熱暴走は頻発するトラブルである事がわかる。原因もすでに特定されており、放熱ファンにホコリが詰まって放熱不良になる事が原因である。これについては以前から想像できており、熱暴走すると掃除機で放熱ファン周りのホコリを吸い込んで何とか凌いできた。本来なら分解してファンをすっかり掃除するか、交換したいところだが、S9の分解はキーボードが柔らかく、しかも両面テープでがっちり固定されているので、壊さずに取り外すのが難しく、なかなかやる気になれない。
しかし、最近ではS9の分解記事が多く報告されており、自分で分解せずともS9の内部構造もかなり明らかになってきた。ここまで構造がわかれば、逆に開けなくても外からいろいろ突っ込んでファンの掃除ができそうにも思う。で、排気口から懐中電灯でのぞき込むと、ちゃんとファンが見える事がわかった。ファンの形状はネットでわかっているので、何が見えているのかがわかるのである。もちろん、ホコリをある程度取らないと見えて来ないのだが。それじゃあこの排気口から何か突っ込んで掃除できるんじゃないかと、思案した結果、思いついたのが歯間ブラシである。一番細いタイプでないと、排気口の穴に入らない。試しに、使い古しのブラシを入れてみると、なかなか具合が良さそうだ。PCに若干負荷をかけて、ファンを勢いよく回した状態で、排気口から歯間ブラシを突っ込んで、ホコリを掻き出してやると、風に乗ってホコリがうまいこと飛び出てきた。下半分の穴からブラシを入れた場合には、時々中のファンに接触するらしく、キュイーンという異音と共にファンが一瞬止まりそうになってひやりとしたが、逆にこの操作でファンのホコリもある程度ふっとんだ感じだ。懐中電灯で中を照らしながらやると、ホコリが取れる様子もよく見える。排気口一つ一つを丁寧に掃除できるので、単に掃除機でホコリを吸い込むのとは格段の違いである。
最後は排気のほこり臭い臭いも低減され、音も静かになり、風量も増えた。CPUの温度をモニターするソフトで見てみると、確かに温度はかなり下がった様に思われる。
これでまたしばらくしのげそうである。これでダメなら、仕方が無いので、キーボードを外して分解するしかない。

2023.4.22 追記
なんとわがCF-S9、まだ現役である。Windows10を入れて何とか動いている。歯間ブラシでファンの掃除をして、熱暴走もなくなりご機嫌だったのだが、1年ほど(いや、2年かも)前からファンからガタつく雑音がブーブーと出るようになり、うるさいし、止まりそうだし、さすがにそろそろご臨終かと思っていた。同様にファンがだめになったノートPCを何台か見ているので、そのだめさ加減は想像がつくのだが、ふと、これはテフロン系の潤滑材で復活するかもと思い立った。そう、呉工業のドライルブだ。テフロン系の微粒子を有機溶剤に分散して吹き付ける(と思われる)潤滑剤で、有機溶剤が乾けば、テフロン系の微粒子しか残らないので、ほこりが付着することもなく、電気的に不具合も起こらないと思われる。で、スプレーで吹き付けるので、排気口から吹き付ければ、ファンのモーターの軸付近にもそれなりに届くのではないかと、淡い期待でやってみた。すると、なんという事でしょう。ブーブー言っていたファンの雑音が消え、スムーズに回りだしたではありませんか。まあ、たまたまうまく行っただけだと思うので、おすすめはしないが、捨てる前にやってみるのはありかも知れない。
めでたしめでたし。
できれば、あと2年くらいは使いたいなあ。まあ、これよりも新しいノートPCは3台ほどあるのだが。このPCがお気に入りで。

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コメント 7

のり

とても参考になる記事ありがとうございます。

うちのCF-S9ですが、
熱暴走で大変困っています。

いま海外にいるので、
修理拠点もなく、
片浦 弘道さんのページに
たどりつきました。

排気口はどのように取り外せるか
教えていただいてもよろしいでしょうか。

よろしくお願いします。

by のり (2016-02-14 15:56) 

Hiro

排気口は取り外しません。どこも分解せず、排気口を懐中電灯で照らし、中を覗き込みながら、一番細い歯間ブラシ(細い針金からブラシが生えているやつ)を突っ込んで、ホコリを掻き出します。冷却ファンが勢いよく回っている方が良いので、動画再生などして、少し負荷をかけておきます。ブラシで掃除すると、中からホコリが飛び出して来ます。あんまり奥まで突っ込むと、ブラシがファンに当たり、やばいです。排気口に詰まったホコリが取れると、なかなか快調になります。
ファン自体がダメになっているケースでは、効果は期待できませんが。

by Hiro (2016-02-15 02:46) 

のり

なるほど!!歯間ブラシを突っ込んでたんですね。
教えていただきありがとうございます。^^)
by のり (2016-02-16 10:19) 

SF

CF-S9の熱暴走で困ったため、こちらの記事を参考に歯間ブラシで試してみました。同時に、いくつかののことを試してみました。

(1) 掃除機を使って、廃熱口から、中にあるかもしれないゴミを吸引してみる。
(2)逆に、 エアダスターを使って、廃熱口に強い空気を送ってみる。
(3) メモリ着脱の口を開けて、そこからファン及び廃熱口の方向にエアダスターを使って、強い空気の流れを送ってみる。廃熱口の側は掃除機で吸引。

(2)の際に、中のファンに風があたりファンを強く回転させたらしく「キュイーン」という回転音がしていました。

結果としまして、一連の作業のあと、熱暴走は影を潜めました。しばしば90℃以上になっていたCPU温度が、50℃台まで安定しました。熱の流れやファンの回転を阻害していたゴミがとれたのかもしれません。
やや乱暴なやり方で、運が良かっただけなのかもしれませんが、一事例として参考になればとおもい、コメントさせていだたきました。




by SF (2018-03-11 23:34) 

たく

初めまして。
私のCF-S9の熱暴走に困って(1回パナソに修理に出してます)、買い換えてしまいました。CPUクロックを落としてもWindows Updateが完走出来ないほどに・・・。
でもあきらめきれず、「新しいのもあるし、壊れてもいいか」とダメ元で分解・清掃して、CPUとチップセットのグリスも塗り替えたら見事に復活しました。
グリスは銀粉入りみたいでしたが、パキパキに硬化してたのでどう見ても廃熱不足になっている感じでした。ヒヤヒヤしながら古いグリスを剥がしてダイヤモンド粉入りのグリスに塗り替えたところ、排気口から熱風が出るようになったので、廃熱が復活したと思っています。
今は電源プランをハイパフォーマンスにしてアイドル時で45℃~60℃ぐらい、ベンチで高負荷をかけると90℃~96℃で何とか使えています(普段の使用では70℃~80℃ぐらいです)。
Core i5 560Mは105℃で安全装置が働くらしいので、あんまり余裕ないですよね(^_^;)
確かに分解は大変で、両面テープも劣化して剥がすのも大変ですが、一度チャレンジするかメーカー修理でなくてもメンテしてくれる業者がありますので、次におかしくなったときはグリス塗り替えもチャレンジしてみはどうでしょうか?
by たく (2018-09-02 22:39) 

YOSHI

中古で買ったCF-N9から最近、異音が発生し電源管理でクロック数
を下げ、何とか対応しようとしましたが異音発生は変わらず困っていました。このブログを参考に、独自の方法を試しました。太目のテグスを2つに折り、その先端部をゆっくり排気口へ入れたところ、細かなほこりが出てきました、テグスの先端の出し入れを繰り返し行いました。結果的に、異音発生は止み現在、快調に動いています。

by YOSHI (2019-08-10 14:28) 

neko

ファンの清掃は、本体裏側のメモリ着脱用の蓋を開けてから、掃除機を廃熱口にあてがい、吸引しました。。
この方が、空気の流れが多くなり、塵の吸引がスムーズになると思います。
掃除機のホースの口と排気口の隙間を手で塞ぎ、掃除機が目詰まり検出機能で止まるまで、吸引しました。 後日、これを2度ほど行い、改善しました。(ファンの羽の回転位置が違う場所で吸引できる可能性を期待して)

発熱シャットダウンは、コンデンサや他の部品の劣化を引き起こすので、
「プロセッサの電源管理」の「最大プロセッサの状態」を99パーセントに設定する事で、緊急避難的に発熱を抑えて使用し、清掃や修理に出すのが良いと思います。(私の場合、清掃)

現在は、Core Tempソフトで温度を観察しています。
by neko (2019-10-15 10:00) 

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