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コンチネンタルGP5000TL到着 [日常]

5月初旬にPBKに注文しておいたGP5000TLがようやく届いた。予定は5/22までということだったので、1週間程度の遅れだが、国際線のフライトが激減している現在、この程度の遅れで済んだのはまあまあというところだろう。なにしろ、トラッキング無しの荷物だったので、どこにいるのか全然わからず、ちょっと不安だったが。お値段は2本セットで8650円くらいだった。特売だ。(当然箱なし、むき出しのバルク品だ)
で、手元に届けばじっと見ているわけにもいかず、キシエリに装着してみた。言葉で書けば一文だが、チューブレスタイヤの付け替えは面倒だ。まず、バルブを上にして空気を抜き、今度は下にしてバルブコアを抜き、そこに針のとがっていない注射器を差し込んで、シーラントを抜き取る。抜き取ったシーラントは再利用も可能な感じだが、先日大量に買い込んだので、今回は廃棄する。この状態でタイヤレバーを使ってタイヤを一部外し、隙間からウエスなどでシーラントをふき取りながらタイヤを外していく。そこそこきれいになったところで、タイヤを外し、リムとタイヤをきれいにお掃除する。これで準備OKだ。GP500TLは、キシエリと相性が悪いそうで、ある自転車店のブログでは、ホイールを破壊するほどはまりにくいとの事。ただ、ロットによる違いがあるようで、はめやすいGP5000TLもあるとのこと。で、今回のタイヤはPBKの安売り品なので、おそらくはめにくいやつに違いないと、覚悟していた。で、案の定最初、とてもはまる感じがしなかった。最初の片側のビードをはめる段階で、すでにタイヤレバーが必要になるレベルだ。しかも、通常のタイヤレバーでは無理で、シュワルベのクリップ機構付きのタイヤレバーが必須である。クリップでタイヤを押さえておき、その隣にタイヤレバーを入れて、ビードを少しずつはめていく。一気に進もうとすると、おそらくタイヤレバーが折れる。で、片側のビードが全部はまったら、もう片方を同じ手順ではめていく。タイヤレバーを使わずにはめるなど、どうやっても不可能というレベルだ。もちろん、ビードクリームを塗って、ビードが滑るようにしておくことが必須だ。
で、どうにかこうにか2本のGP5000TLをはめた。こうやってはまってしまうと、レーシング3にGP5000をはめるよりも楽という気もする。何しろタイヤレバーを使えるので。慣れてくれば何とかなりそうだ。しかし、出先のパンク修理は絶望的な感じがする。まあ、通常のパンクであれば、シーラントが何とかしてくれるだろうが、サイドカットした場合は、タイヤを補修したあと、チューブを入れてタイヤをはめなければならない。出先ではビードクリームは無いし、シーラントの掃除も大変だし、何より、チューブを入れた状態で、タイヤレバーでタイヤをはめなければならない。これは高い確率でパンクする。大変な思いをしてタイヤを外して、掃除してタイヤをはめたらパンクとなると、その場に崩れ落ちてしまいそうだ。このタイヤでサイドカットしたら、あきらめてタクシーを呼んだ方が良いかも知れない。(GP5000はサイドカットしやすいのだが)
ビードを上げるのは何の苦労も無かった。何しろ、ビードがきついので、はまった状態ですでにビードはリムの溝に密着して隙間が無い。普通の空気入れで空気を入れれば普通にビードが上がった。空気を抜いて、ビードを落としても、また簡単にビードが上がる。ただ、タイヤの一本は折り曲げた保存状態で変形してしまったらしく、回すと一部ゆがんでいるのがわかる。一度ビードを落としてはまり具合を確認したが、特に異常はないので、ビードのはまりが悪いのではなく、タイヤの変形の様だ。8 barr以上入れれば、ほぼゆがみが無くなる。しかし常用の6barまで落とすとゆがみが現れる。GP4000S2も精度の悪いものが時々あった。コンチネンタルは、どうもこの辺がいい加減だ。しかし、走ってしまえばたぶん大丈夫だろう。
ちなみに、GP5000TLは重い。25mmで315gもあった。びっくりだ。持つとずっしりとして、ママチャリのタイヤかと思うほどだ。キシエリから外したイクシオンプロは軽い。260g。ビードは緩いので、確かに手ではまるかもという印象だ。この重さの差は、ビードのボリュームの違いに原因がありそうだ。イクシオンのビードは小ぶりだ。イクシオンをはめた後、シーラントを入れずに放置したら、かなり早く空気が抜けたが、GP5000TLは、さすがチューブレス、ほとんど空気が抜けない。TLRではなくTLなので、空気遮断層があるというのもあるが、ビード周り作りがしっかりしていて密着具合が良くなっている印象が強い。それを実現するため、ビード辺りのボリュームが大きく、その分重く、またその分はめにくいのだろう。ビード部分はゴムでできているので、変形可能で、だからタイヤレバーでぐりぐりやれば何とかはまる。ビードの芯はケブラーか何かなので、それはタイヤレバーなどでは伸びないので、まさかそれが短くてはまらないというわけではあるまい。リムとの密着性を上げるのに、ここまでビードを分厚くする必要はないと感じるので、この辺を少しスリムにすれば、もっとはめやすくなりそうだ。しかし、一旦はまったタイヤは剛性感は半端ない感じだ。空気を全部抜いてもしっかりしている。へなへなのイクシオンとはかなり違う。
あとは実走して、転がり具合を確認したいが、それは週末までお預けだ。触った感じでは、チューブドのGP5000よりは堅そうだが、GP4000S2よりはしなやかな印象だ。GP5000が良く転がるのは、トレッドが柔軟で、路面の凹凸をうまく吸収するからだと思われる。さて、GP5000TLはどうだろうか。楽しみである。平地のロングライドでは、重量増はそれほど深刻にはならない。しかし、ヒルクライムでは、この重さはズシリと利いてきそうだ。


2020/6/3 追記
どうやらイクシオンプロがすごいらしい
さて、GP5000TLをキシエリに装着したので、イクシオンプロが余った。で、こいつをDefy advanced 2のDT Swiss R23 SPLINE DBに履かせて、チューブレスレディ化しようというのが、そもそものもくろみだ。R23は、TLRリムで、後輪のリムテープは購入時にすでに貼ってあった。前輪は、当時右も左もわからずに、自分で貼った。で、そのまま数年間、普通のクリンチャーとして使ってきたわけだが、チューブレスレディなのだから、イクシオンプロが履けるはずというわけだ。このホイールには、これまでGP4000S2が履かせてあったが、GP4000S2が驚くほど楽にはまるリムで、これならチューブレスも楽だろうというのが期待しているところだ。
というわけで、GP4000S2を外して、イクシオンプロをビードクリームも塗らずに、そのまま乾いた状態ではめてみたところ、いとも簡単に手ではまった。これは、GP4000S2よりも簡単だ。さて、こんなゆるゆるでしかも使い古しのリムテープ(穴のところが凹んでいる)でビードが上がるのかと不安だったのだが、普通の空気入れでシュコシュコ何度かポンプしたら、これまた簡単にビードが上がった。ビードは乾いた状態でだ。で、いつもの6 barまで入れて、様子をみているが、シーラント無しでもすぐに空気が抜けることは無さそうだ。あまりに簡単で、あっという間に前後輪終了してしまった。ちなみに、TLR用のバルブはホイールに付属してきたものを使った。
これだけ簡単にタイヤを脱着できると、出先でのパンク修理(サイドカット)も簡単なので、ずいぶん気が楽だ。GP5000TLとは大違いだ。ちなみに、キシエリにGP5000TLを履かせて、シーラントを入れずに2日ほど放置しているが、後輪はOKだが、前輪はかなり空気が抜けてきた。ビードの密着が悪いのかも知れない。(タイヤがゆがんでいるしね)
で、こうしていじってみると、どうもイクシオンプロが良くできたタイヤだという事だろう。チューブレスレディでありながら、ビードが緩くて柔らかく、リムにはめやすい。そのくせ、ビードは簡単に上がってくれるので、素人でも簡単に使えるというわけだ。これがキシエリのUSTのみそなのかも知れない。問題は、転がりが今一つという私の印象だけだ。これは、GP5000TLや、Defyでイクシオンを試してみることで、徐々に答えが出ると思われる。

2020.6.4 追記
しばらく置いてもGP5000TLのゆがみが直らないので、一度外して様子を見てみたが、やはり製造時の狂いという感じだ。熱成型するときに、少しずれが出たのだろうか。一応、折りたたまれた時の変形を修正してみたが、はめなおしてみると、全く改善されていなかった。これはこういうタイヤだとあきらめて使うしかない様だ。一本4300円程度の商品で、一応はまって、ビードも上がる状況で、わずかなゆがみをPBKにクレームをつけて、交換などの手間をかけるのはどう考えてもペイしない。(訂正:その後やはりゆがみはおかしいと、再度ビードを落としてタイヤのゆがみが解消する方向に何周も繰り返しタイヤをもんだところ、ゆがみは無事に直った。どうも、最後にタイヤレバーでぐいっとはめた時のひずみがなかなか解消されないようだ。コンチネンタル社、PBKには失礼した。私の技術不足だ。)
で、再装着をやってみたのは、数日タイヤを慣らせば二度目は楽にはまるかどうかの確認をしたかったのもある。結果は、作業者のこちらが慣れたのでそれほど苦労はしなかったが、はまりにくさに変化は無かった。つまり、出先でサイドカットした場合、応急処置してチューブを入れて帰ってくるのはほぼ絶望的という結論である。現状でチューブを入れると、タイヤレバーでチューブを挟み込まずにタイヤをはめるのは、よほどの幸運の持ち主でない限り不可能だからだ。対策としては、予備のタイヤを持っていくというのが考えられるが、稀にしか起こらない事故のために大荷物を常に持参するのは好ましくない。で、考えた。サイドカットしたという事は、タイヤとしてはもう使い物にならない。帰宅するための応急処置で、帰宅後は補修してチューブドタイヤとして通勤用にするか、捨てるかだ。だとすれば、チューブレスタイヤとしての機能はもはや不要だ。そこで、小さなカッターナイフをサドルバッグに忍ばせておき、運悪くサイドカットしたら、外したタイヤのビードの内側を丁寧にカッターでえぐり、手ではめられるように繰り広げてしまえば良いわけだ。ケブラービードを間違って切らない限り、内側はえぐってしまっても、タイヤは外れないと思われる、多分。これを確認したいが、さすがにそこまで財力は無いので、あとは出たとこ勝負だ。失敗すれば、タクシーを呼ぶしかない。まあ、何か対策があれば、多少心が楽になるというものだ。

2020/6/6 追記
おお、6月6日だー。
まあ、それはともかく、GP5000TLを履かせたキシエリで軽く霞ケ浦まで行ってきた。最初に乗った印象は、「おお、乗り心地が良い」という感じだ。なんというか、薄っぺらな感じではなく、やや高級感があるというか、まあ要するにゴムが厚い感じ。(そのまんまだなあ。)これは、GP5000のクリンチャーとは少し違う感じ。
肝心の印象だが、残念ながら今日はやや風が強く、ニュートラルな転がり感が良くわからない。先入観もあり、ニュートラルな印象が固まるまでには、いろいろなシチュエーションで使ってみる必要がある。しかし、第一印象としては悪くない。イクシオンのイメージというのが明確でなく、ただあんまり良く転がらないという漠然としたものだ。で、GP5000TLはどうかというと、イクシオンよりは良いかなあという感じだ。
こんな感じで、漠然と良いかもという印象で、かなりの向かい風のなか、霞ケ浦の水族館まで行って、帰りにガーミンに登録されているTT区間で、真面目にトライアルしてみた。当然、帰りは追い風だ。このTTは、以前すごい追い風でとんでもない好記録が出ており、これまで何度も挑戦してきたが、その記録にははるかに及ばない結果ばかりだった。なので、今回も期待はしていなかったのだが、なんと、40秒以上も更新してしまった。使用したフレームは同一のXeliusで、前回はレーシング3にGP5000+ラテックスチューブ、14-28Tのカセットで、もう一速欲しい感じだった。今回は、キシエリ+GP5000TL、12-25Tカセットで最高速度も今回の方が高かったので、その辺はちょっとフェアじゃない。今回の最高速度はたぶん46km/h程度だと思われる(距離16km、Av 37.9km/h)。ただ、追い風といっても、今日の追い風は前回の記録の時に比べればおとなしいもので、今回の方が実力でずいぶん速かったという印象だ。
で、何が言いたいかというと、GP5000TLは速い!転がりはたぶん相当良いと思われる。こうなると、これまでの印象はやはりキシエリとレーシング3の勝負ではなく、GP5000とイクシオンの勝負だったのだと思われる。まあ、私のスキルでホイールの違いがわかるとは思えない。ただ、GP5000の転がりの良さだけは、私でもわかるレベルのようだ。で、GP5000とGP5000TLでは、おそらく転がりというファクターではGP5000TLの方が上だ。ただし、この重さは無視できるレベルではないので、ヒルクライムなどでは忌々しく思うに違いない。まあしかし、おそらく平地では最強だと思われる。以前はGP4000S2が最高だと思っていたので、私はいわゆるコンチネンタルファンだ。他社のタイヤで乗り心地もグリップも転がりも良いと思ったものは一つもないので、かなりコンチネンタルにバイアスがかかった意見である。実際、ビットリアのコルサG+が2セット、ちょっとだけ使っただけで、気に入らず廃棄寸前の状態で保管されている。ネットでは、コルサが良いという人も結構いるので、まあ好みなのだろう。
GP5000の転がりの良さは、ネットに良く掲載されている転がり抵抗の値とは違うファクターが効いていると感じている。あの測定は、平坦な道路を想定して、重量による負荷による定常的な変形によるパワーロスなので、まあ変形しない硬いタイヤにすれば、抵抗が減ることになる。しかし、実際の路面では、かなりの凹凸があり、その凹凸が吸収できないと、車体が上下して大きなパワーロスにつながる。つまり、実走レベルでの転がり抵抗には、タイヤのしなやかさも大きなファクターになる(もちろん、空気圧が大きな影響を与える)。GP5000は、このしなやかさがGP4000S2に比べてかなり良くなっていると感じている。つまり、乗り心地が良い。
まあ、私が求めている自転車は、乗り心地が良くて直線でスピードが出るやつで、それを実現するなら、フレームでもホイールでもタイヤでも、何をどうしてもいいのだが、GP5000TLは、かなり効果的という、ご機嫌なテストライドであった。

2020.6.7追記
DT SWISS R23 に履かせたイクシオンは、空気漏れも非常に少なく、具合は良さそうだ。というわけで、久しぶりにDefyに乗ってみるかと、ちょっと整備して近所を6-7㎞くらい走ってみた。乗り心地は柔らかく、空気量も感じるのだが、やはりどうも伸びが無い。このバイクは、GP4000S2+LifelineのLight tubeで、これまでいくつもの自己ベストを出したバイクで、私と相性がいい。調子に乗れば速いはずなのだが、どうもシャキッとしない。もちろん、体調が思わしくないのかも知れないし、まあいろいろ原因はあるかもしれないが、いずれにしてもこれ以上このバイクとタイヤに関わる意欲は湧いてこなかった。というわけで、再び二階の部屋に片づけてしまった。イクシオンは、ビードが緩いので、このまま放置して空気が完全に抜けると、自転車の自重でビードが落ちてしまう。そうなると最悪シーラントがこぼれることになると想像される。それはとても困るので、しばらく乗らないのであれば、最低でもシーラントは抜いておく必要がありそうだ。

2020/6/23 追記
驚いたことに、R23SPLINEに履かせたイクシオンプロは、ほとんど空気が抜けない(リムテープ頑張っているなあ)。それに対して、キシエリ+GP5000TLはラテックスチューブ並に抜けている。これはちょっとおかしい。いま、バルブを疑っている。キシエリのバルブはちょっとシーラントで汚染されているように思う。対してR23は未使用の新品なので。

2020/7/11 追記
キシエリ+GP5000TLの空気漏れだが、バルブコアの問題ではなく、ビードとリムのかみ合わせ不良だったらしい。バルブコアの様子を見ようと自転車をひっくり返して空気を抜いたら、前後輪ともシーラントがぽたぽたと漏れ出した。当然空気圧はゼロ、タイヤの変形もほとんどないのにだ。この条件で、シーラントが漏れるほど大きな隙間ができてしまっているらしい。おそらくは、タイヤをはめた時のビードのずれが解消していないで、偏った状態になっているのだろうと思われる。で、バルブコアはきれいな状態だったので、そのまま戻し、再び空気を入れた。漏れたところには今回シーラントが入ったので、今度は漏れが少なくなるのではないかという期待だ。これで漏れが変わらないようなら、一度シーラントを抜いて、再度ビードをもみもみしないといけないかも知れない。やはり、キシエリとGP5000TLは相性が悪いらしい。

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