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ロードバイクにパワーメータをつけるとどうなる? [日常]

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Merlin Cycleに、Stagesのパワーメータ(105 5800)がなんと36000円くらいで売っていたので、ついクリックした。12月半ばに買ったのだが、届いたのは新年になってからで、最近ようやくFTPを測定できた。GarminのFTP測定モードは、全部で1時間程度かかるが、その間ほぼノンストップで走れるコースが必要になる。(ローラーで測定するのが普通だろうが)これが実現できるのは、この辺では霞ケ浦のサイクリングロードくらいなので、先週は、霞ケ浦で測定した。結果は188W。しかし、平地では、一定パワーで走るのはかなり難しく、これならヒルクライムでやった方がうまく行くだろうと、今週は不動峠に行ってきた。自宅から測定モードに入ると、ちょうど大池のあたりで20分のトライアルに入った。何度も登ったコースなので、ペース配分は完璧なのだが、どうも調子が上がらず、それでも193Wの結果になった。今回、パワーをモニターしながらヒルクライムをして、後半パワーが下がることに初めて気が付いた。心拍数は同じレベルをキープしているのだが、パワーは落ちているようだ。実際にやるまでは、200Wくらいはいけると思っていたのだが、結構壁は高かった。
 しかし、パワーメータを装着すると、ロードバイクの意味合いがかなり変わってくる。もちろん、パワーメータはレースで勝とうという人がパワーアップを狙った練習をするために活用するのが本来の使い方なのだろうが、レースと無縁の私にはそんな気は毛頭ない。そんな私にとって、パワーメータのついたロードバイクは別の意味を持つ。ロードバイクに乗ると、まずはその高速走行の気持ちよさに純粋に楽しむわけだが、次は自分のバイクの速度は世の中のどの辺のレベルなのだろうかというのが気になってくる。あんまり遅いと恰好悪いと思うわけだ。サイクリングロードで、ほかのロードバイクに抜かれると、さて、そのバイクが異常に速かったから抜かれたのか、自分が恐ろしく遅いために抜かれたのかが、気になるというわけだ。ところが、ロードバイクの速度には、あまり基準が無い。30km/h巡航ができれば及第点なのか、35㎞/hくらいは出さなければいけないのか。しかし、こんなものは風向きで変わってしまう。平地の速度に比べると、ヒルクライムのタイムはもう少しわかりやすい。ツールドつくばのタイムは公開されているので、同じコースを走って、タイムを比較すると、自分がどの程度のレベルなのかがわかるというわけだ。しかし、ヒルクライムでは、機材の優劣もタイムに影響する。軽いフレームに軽いホイールを履けば、確実にタイムは短縮できる。つまり、各ライダーの条件が同一ではないので、単純には比較できないのだ。逆に言えば、体力が無くても、財力があれば、速いバイクを買って少しアドバンテージを確保することも可能だ。
こんな風にこれまで過ごしてきたのだが、パワーメータを導入して、FTPを測定すると、これらの曖昧な比較には意味が無くなってしまう。まさに、エンジンの能力テストなわけで、これが明確になってしまうと、後は体重とロードバイクのスペックで、ほぼパフォーマンスが決定してしまう。もちろん、レースでは別の要素も加味されるが、レースに出ずに個人で楽しむ人間にとって、FTPを出すというのは、これまで謎めいていた(都合の良いように考えて楽しんでいた非科学的)部分を明確化することである。こうなると、もはやバイクやホイールの軽量化も意味を持たなくなる。私のレベルはヒルクライムのタイムではなく、FTPでより正確に比較可能だからだ。
ロードバイクを見る目が大きく変わるのが、パワーメータだ。向かい風でスピードが出なくても、パワーが出ていれば仕方がないと納得できる。逆に、追い風でスピードに乗っていても、意外にパワーが低いと、実力ではないことを思い知らされる。いや、速く走れれば気持ちいいので、それでいいはずなのだが、なんかいつの間にかパワーメータの値をキープするために自転車を漕いでいるような気がしてくる。それなら、家の中でローラーでやっても同じなのかも知れない。
私のパワーメーターは片足計測なので、どうしても左足に力がこもる。そう考えると、193Wも怪しい。ともかく、格安のパワーメータのおかげでまた楽しみが増えた(グダグダ言うのが私の楽しみ方なのだ)。
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