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CS3200に35Cを履かせる [日常]

バブルのころ、雑誌にホイチョイプロダクションとやらの「見栄講座」なるものがあり、いろいろうんちくのある話を、面白おかしく書いてあった。中でも一番印象に残っているのが、車の話だ。詳しくは覚えていないのだが、マイカーは1台では足りず、TPOに合わせて数台用意しなければならないと主張する。要するに、彼女と海へデートに行く車と、スーパーにお買い物に行く車、通勤に使う車など、それぞれの用途に合わせて最高のものを持たなければならないという話だったと思う。そして最後に、筆者はもちろんTPOに合わせて数台(5台だったかなあ)のマイカーを持っていると、披露したのがすべてメルセデスだったという落ちだ。
こんな見栄講座ではないが、ロードバイクが良いなあと、通勤用の自転車をロードバイクに仕立て上げ、お買い物に使うちょいのり用のクロスバイクもいつの間にか、ロードバイクに似せて幅の狭いタイヤを履かせ、ハンドルバーを低く遠くし、前傾を深くしてロードバイクの姿勢に近づけようとしてしまう。しかし、すべての用途の自転車がロードバイクでは、上記の落ちのような話になってしまう。それぞれに個性を持たせた方が面白いだろうと、今回ちょいのり用のCS3200に35Cのタイヤを履かせることにした。さっそく、アマゾンで物色していると、意外にも値段が高い。ロードバイクで愛用しているのはGP4000SIIだが、これは海外通販で3500-4000円で購入している。これは私にとっては最高級のパーツである。しかるに、ちょいのり用バイクの35Cタイヤがそれに近い、もしくはそれ以上の値段なのだ。これは高すぎだ。それならCS3200にもGP4000S2を履かせるかとなってしまう(いや、それもいいかなあ)。問題は重さだ。DUROの格安タイヤもあるが、当然ワイヤービードで、かなり重い。だいたい700-800gはある。これにホイールの重さが加わるので、相当重い。いくらちょいのりでも、気分が沈む。パナレーサーに軽いタイヤもあるが、目が飛び出るほど高い。こうなれば海外通販かと、探し始めたら、WiggleにLifelineの安いタイヤが見つかった。一本1992円で、アラミドビード、パンク対策付きで重さも500g台だ。これは良いかもと、衝動買いした。チューブも必要だが、同じくLifelineのチューブが安い。一本342円だ。アマゾンでは、700円ほど出さないと35Cのチューブが無い。これは良いと、3本頼んだ。トラッキング無しの配送無料コースで、17日に到着予定と出たが、実際には10日に配達された。ちょうど1週間で到着したことになる。
実物を見たが、それほど悪くない。で、さっそく今日組付けてみた。まずは前輪から。タイヤは非常にはめやすく、いつもの調子で空気を入れたら、いきなりチューブが割れた。タイヤ交換には自信があり、トラブルは無いと確信していたのだが、あらら、だ。いや、気にはなっていたのだ。35c対応チューブの割に、25C用のチューブと同じくらい細く、軽い。重さが120gで、KENDAの32C用のチューブ132gよりも軽い。つまり、良く伸びるチューブだという事になる。だからと言って、裂けるか?気を取り直して、慎重に(いや、これ以上慎重にやりようもないほど単純な作業なのだが)再度組みなおすと、今度は裂けなかった。裂けなかったが、最初裂けたバルブ付近が十分に膨らんでいない。タイヤを触ると、少し隙間ができていることがわかる。乗った際に問題が出るほどの感じではないが、どうもバルブ部分の膨らみが悪いようだ。ここを無理に膨らませると、裂けるのかも知れない。1本めのパンクは、私の装着ミスの確率50%、チューブの不具合50%という感じだ。(追記:その後、断面を検証したところ、チューブの厚みは1㎜ほどなのだが、裂けた部分は厚みが0.1mm程度しか無かったことが判明。どうやら装着ミスではなく、製品の不具合の様だ。しかし、数年使ったKENDAのチューブで、先日類似の部分が原因不明でパンクした物を検証したところ、同様にこの部分の厚みが非常に薄かった。この部分は、バルブの付け根の硬い楕円状の部分とチューブがつながる境目の部分にあたる。どうもLifelineに限らず、このバルブの付け根付近の厚みは薄くなってしまうことがある様だ。そういう製造方法なのだろう。おそらく高級なチューブでは、こういう欠陥商品は検査で選別されているのだろうが、安物は検査がいい加減なので、こうして時々紛れ込むのではないだろうか。)パナレーサーの極薄チューブもバーストしやすいようだが、似たような状態かも知れない。バルブ付近は、膨らみにくい構造なので、空気を入れるにつれ、周りから少しチューブが寄ってきてくれた方が自然かも知れない。そのためには、タイヤパウダーをふっておく必要がありそうだ。パナレーサーの軽量チューブもタイヤパウダーをふるとバーストしにくいという話もある。
いずれにしても、35Cタイヤに履き替えた。まるでママチャリだ。確かにロード用の28Cよりも重いが、少なくとも街乗りではそう簡単にパンクしそうにないほどトレッドが厚いし、乗り心地もいいので、個性の範囲かも知れない。
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購入した35Cタイヤ もちろん、中国製である。別に問題は無い。

puncture-201808.jpg
パンクした1本目のチューブ はめる前に空気を入れてあるので、タイヤに挟まれるはずが無いのだが、何かの拍子に挟まったのかも知れない。もしくは、今一つの品質か。一本342円だから仕方がないか。(追記:上述の通り、不良品だった。予備を多めに買う必要がある製品だ。)

2018.8.25 追記
見栄講座など引き合いに出して、35C装着を語ってしまったが、その後何度か乗ってみて、もう嫌になっている。いや、重い。なんとも重い。いままでのタイヤはGIANT純正の28Cだったので、決して軽量タイヤというわけではないのだが、このLifeLineの35Cのタイヤは、よくよく見れば、MTBのタイヤじゃないかと思うほど太く、重い気がする。確かにパンクしそうにない分厚いタイヤなので、安心と言えば安心なのだが、実はこれまでもほとんどパンクしたことが無いので、パンク対策は私にとって全く重要ではない。常にパンク修理セットを持ち歩いているし、パンク修理は得意である。猛暑もあって、タイヤの重い自転車でトレーニングするという前向きな気持ちもなく、すっかり乗らない自転車になってしまった。さて、28Cに戻すか。うーん。この新品のタイヤを処理できればなあ。

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