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屋根裏アンテナを増強?(追記:意外な結末?) [日常]

およそ3年前、屋根裏に地デジアンテナを設置し、ほぼ安定した受信状態であったが、最近になって急速に受信状態が不安定になってしまった。特に、先日の台風の際にはブロックノイズが出まくりで、時々画面が真っ暗になることも発生しました。風が吹くと不安定になるという点、スカイツリーに向かって公園があり、そこに多数の(我が家の屋根よりも高い)高木が植えられていることから、おそらく、この3年で木が成長し、反射波の状況が変化したことが、最近の受信状態の不安定性の原因であると考えられた。もちろん、屋根裏に上り、数時間にわたりアンテナの位置、角度等を調整してみたが、すべての局をベストな状態にすることができず、最終的にテレビ東京に犠牲になってもらって、ほかの局は何とか受信できるようになった。
しかし、やはり風が吹くとやや不安定であり、ブロックノイズが乗るテレビ東京以外の局も発生する状況であった。アンテナの向きを変えれば、テレビ東京が映るようになるが、代わりに別の局が不安定になる。という状況だ。で、ふと考えた。という事は、角度を変えて2本のアンテナを立て、受信電波を混合してあげれば、どちらかでうまい具合に受信して、トータルで安定して受信できるのではないかと。で、こんなことはおそらく多くの人が試しているに違いないと、ネットで検索したのだが、意外にもチャレンジしている人は多くなく、我が家とはかなり条件が違う例しか見つからなかった。受信感度が足りずに2本のアンテナをスタックして感度増強するとか、比較的強電界地域だが、別の方角の局を受信するとかの案件で、我が家の屋根裏設置の状況と違ってあまり参考にならない。というわけで、あまり深く考えずに、とりあえずアマゾンで安いアンテナをクリックした。現在のアンテナは、1万円近くするかなり高感度のアンテナだが、2本目はスペースもなく、重さにも耐えられそうにないし、大きな投資をする気も無かったので、2500円程度の普通の20素子のアンテナにした。(なんと1kg以下)これを既存のアンテナと結合するために格安の2分配器を一つと、Fコネクタ等を購入した。分配器は、逆につないで混合器として使う予定だ。この手の回路は、インピーダンスのマッチングを行っているだけで、指向性は無いはずなので、逆につないでも機能するはずである。
朝ドラ終了から、甲子園放送開始までの1時間がアンテナ設置に与えられた時間だ。ちょっと短い気もしたが、実際には屋根裏が猛暑のため、1時間も作業できる環境ではなかった。で、過酷な環境のもと、とりあえずアンテナを設置し、結線し、向きを少々調整しただけで逃げ出した。本当はケーブルの長さを同じにしてつなぐらしいのだが、面倒だったので、5㎝ほど長さの違うケーブルで接続した。これが少々やばかったかもしれない。
結果:分配器越しに既存のアンテナのみを接続したところ、これまでの受信強度が65程度だったものが、61程度に低下した。これが分配器(混合器)による減衰の効果であると考えられる。ここに、新しいアンテナを既存のアンテナと同じ向きに設置したところ、受信強度は大幅に低下し、ほぼ受信不可能になった。どうも、2本のアンテナからの信号がお互いに打ち消しあっているようである。そこで、新しい方のアンテナを回して良さそうな向きを探したところ、ほぼ90°回したところで、とりあえず良さそうな感じで受信できるようになった。その際の受信強度は55程度だった。既存のアンテナ一本で普通に受信していた時の方が受信強度は高い。これは失敗かと思ったが、受信強度55程度で、どの局もほぼ変わらず一定であり、既存のアンテナ一本では映らなかったテレビ東京もほぼ同じ強度で受信できるようになった。また、風が吹いてもあまり受信強度が変化しないような「気がする」。もう一回台風でも来て、高木の集団を大きく揺らしてもらわないと、本当の安定性は評価できそうにないが、とりあえず日常的には悪くない状況となったと思っている。
結局、アンテナ2本を90°の角度で設置したところ、別の反射波をうまくとらえられたようで、偶然にも良さそうな状況になったようだ。絶対強度は下がってしまったが、この強度が安定したものであれば、テレビの視聴に問題はないレベルなので、OKだ。
というわけで、とりあえずのアンテナ2本増強作戦はぎりぎり成功の気配である。今後受信強度が不安定になるようであれば、例のアンテナケーブルの長さを調整する、さらに角度を調整するなどを、涼しい日に挑戦したい。こんな暑い日に屋根裏で作業すると、冗談でなく生命の危険を感じるし、天井に汗の池ができて、シミになりそうだ。

yaneura.JPG
屋根裏に設置した2本のアンテナ。写真でみるとなにやら余裕があるように見えるが、スペース的にはほとんど余裕がない、ぎりぎりの状態である。当然、ここでの作業はアクロバチックで、過酷だ。

2018.12.24 追記
クリスマスイブだ。もうすぐ紅白なのだが、季節が流れたせいで、また受信感度が落ちてきた。おそらく公園の木々が育ったか、葉が落ちたのが効いたか。いずれにしても、肝心のNHKがうまく映らない。これでは紅白が観られないというわけで、またまた屋根裏に忍び込んだ。夏と異なり、この季節はずいぶん快適だ。それでもちょっと作業をすると汗がにじむが。で、上記の2本のアンテナをいろいろいじれば何とかなると思ってやってみたが、どうにも良い解が見つからない。で、後から追加したアンテナを切り離し、元からある1本に戻してみたが、やはりだめ。じゃあ、逆に後から追加した安物アンテナにしたらどうかと試したら、これがなかなか良い。で、いろいろ試した結果、大型の高感度アンテナを外し、後から購入した安価な小型のアンテナ1本にしたら、大きく改善された。面白いことに、最適の方向も高さもこれまでと全然違う。想像だが、高感度アンテナは指向性が高く、反射波だらけの屋根裏ではうまい解が見つからず、逆に指向性の低いアンテナの方がいい具合の解があるのだろう。こうなると、もっと指向性の低い平面アンテナなどの方が具合が良いのかも知れない。
結局、良かれと思った高感度アンテナよりも安物のアンテナの方が良い結果になるという意外な結末になったが、まあ詳しい人なら当然の結果なのかも知れない。
とりあえず、めでたしめでたし。
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